君の反応が知りたくて。[ジョジョ短編集]

承太郎がいない時に、悪夢を見た。2 ページ32

……何故。

何故、目の前に承太郎君が倒れているのだろう。
しかもボロボロだ。血も出ている。

「な、何……これ…。」

さっきまで寝ていたのに。
どうして。

私は崩れ落ちる様に座り込み、そっと承太郎君に触れた。

………息がない。

「嘘…嘘嘘嘘嘘嘘…！！」

どうして。
なんで。

意味が、分からない。

すると、遠くから人影が見えた。
その人は、私の名前を呼びながらこっちに向かって走っている。


その声は…彼にそっくりだった。

そう、今目の前で死んでいるはずの彼に。

その走っている彼は私に近づき、抱きしめようとしていた。

私は息を吸って、本物なのか偽物なのか分からない彼の名を呼んだ。

呼ばずにはいられなかった。

「じ…承太郎君…！！」

そう叫んだ瞬間、ばちりと視界が暗くなり、閉じていた目が開いた。

夢、だったのか。
変な夢だった。承太郎君が2人いるなんて。

でも、抱きしめられているのか、暖かい。

……えっ？抱きしめられてる？

「……えっ……？」

よくよく見ると、誰かに後ろから抱きしめられている。

悪夢から冷めたと思ったら、今度は何だ。

もう、これ以上驚くのはこりごりだ。

「………気づいたか。」

そう思った時、後ろから声がした。

「……！承太郎君……。」

それは、今ソファーで寝ているはずの承太郎君だった。

「なんでここに…？」

私は体を動かして彼に向かい合うように寝た。

「……お前が、うなされてたから…。」

承太郎君は少し頬をピンク色に染めて、目線を逸らした。

「その……抱きしめたら…夢から冷めるかなと…//すまない…//」

自分で言っているのに恥ずかしがっている彼を見ていた私は、その言葉を聞いて嬉しくなった。

「ううん、むしろ嬉しかった。助けてくれてありがとう……1人じゃ、ちょっと怖いから…一緒に寝よ？」

「………っ…//」

私がそう言って承太郎君と距離を詰めて見つめていたら、彼は目線を逸らしたままだったが、頷いてくれた。

その日の夜、承太郎君はずっと私を抱きしめていてくれた。

…………
結果
抱きしめてくれました。
実は、承太郎は貴方が居ないのが寂しくて貴方の部屋に行きました。そこで貴方がうなされていたので、すぐ抱きしめたそうです。
寂しがり屋な承太郎…好き！(突然の告白

ジョルノが、私の誕生日を祝ってくれた。(特別編)→←承太郎がいない時に、悪夢を見た。1

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ラッキーナンバー

8

ラッキージョジョキャラ

康穂

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