ファミリーレストラン ページ23
「ん〜〜〜うま〜〜〜！」
海鮮パスタを軽快に飲み込む。これは勝利の味だ。
ソラ「…僕もそれ、食べようかな」
クロロとの賭けに勝った私、ついでにエドとソラでファミリーレストランで昼食をとっていた。
ソラは私の食べている海鮮パスタが気になったのか、そう呟いた。
「一口いる？」
ソラ「…」
彼は私の下心を見透かして表情を歪める。
「くそう、ガードの固さは一流だ」
私は手元にあるボタンを押して店員を呼び出した。
「ハンバーグステーキ、ライスのセットで1つ。あと担々麺と麻婆豆腐、エビチリ、シーザーサラダを１つずつください」
エド「ちょっと待て！チキン南蛮定食と茄子のおひたしも追加だ！」
ソラ「海鮮パスタとカレードリアも追加で」
三人の“食えるときに食っとけ”精神に火がついたらもう誰にも止めることはできない。一方、金の一切を支払うクロロは第1ラウンドでラーメンを食べ、既に第2ラウンドのデザートに突入していた。
クロロ「お前ら……」
店員『注文のご確認をお願いします。ハンバーグステーキをライスセットで1つ。担々麺、麻婆豆腐、エビチリ、シーザーサラダ、チキン南蛮定食、茄子のおひたし、海鮮パスタ、カレードリアをそれぞれお１つずつでよろしいですか？』
この店員…出来る。
クロロ「イチゴパフェも追加で頼む」
店員『かしこまりました』
店員がいったところで、私は海鮮パスタの続きに手をつけながら、隣でオムライスを頬張る美少年の方を横目で見る。
彼は普段から食べ物を食べているところをあまり見なかったから、少食なんだと思っていたけど本当はなかなかの大食いだった。私やクロロと同じで、彼もまた満腹中枢がやられてるんだろうな。
ソラ「…何、欲しいの？」
おっといけねぇ、見つめすぎた。否定しようと言葉を探していると、私が何か言うより先にソラがスプーンで一口掬い、こっちに差し出してきた。
「え、いいの？」
ソラ「いいから、早く食べてよ」
この歳になって美少年に“あーん”をしてもらうとは思わなかった。棚からぼたもちとはこのことだ…！！ほぼ犯罪だが。
「それではお言葉に甘えて」
顔を近づけて、パクリ。しかしいくら待てども卵とチキンライスの素晴らしいハーモニーは口の中には広がらない。
ソラ「ふっ、引っ掛かった」
スプーンは急に進路を変え、そのまま彼の口許に向かっていった。
「こ、姑息な…！大人をからかってそんなに楽しいか！？」
今夜は枕を濡らすことになりそうだ。
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
