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裏返しページ24

でもせっかく彼らがキルアを助けようと必死に頑張っているから、私から水をさすようなことは言わないでおこう。

クラピカ「いずれにせよキルアは当時自らの意志で行動できない状況にあった。よって彼の失格は妥当ではない」

一連の根拠をクラピカから聞いて、ネテロ会長は口に手を当てて考える仕草をとる。

ネテロ「全て推測にすぎんのォ。証拠は何もない。明らかに殺人を指示するような言動があったわけでもない。それ以前にまず催眠をかけたとする根拠が乏しい」

そう言われると、クラピカは反論できなくなってしまった。まぁ、助けたい気持ちはすごくわかる。わかるよ。私は、それさえ言えないけど。

ネテロ「レオリオとボドロの対戦直後に事が起きたという点については問題はないと思っておる。両氏の総合的な能力はあの時点でほぼ互角。経験の差でボドロを上位に置いたがの。
格闘能力のみをとればむしろレオリオの方が有利とワシはみておった。あえてキルアが手助けするような場面ではなかったじゃろ」

キルア、どうして殺しちゃったんだろう。本当に催眠術のせい？それとも失格になりたかったのかな。でも、どっちにしろ、今すぐここから居なくなりたかったんじゃないかな。いくら私が考えてもわかんねーけどな。

ポックル「不自然な点なら他にもあるぜ」

そう言って今まで静かだったポックルが立ち上がってクラピカの方を見た。おお？盛り上がって来やがったな。

ポックル「ヒソカと戦ってたときのあんたの様子だ」

それを聞いて、クラピカの表情が固まる。いや、実際にはまったく変わってなんかいないけど、それはあえてまったく変わらないようにしたからだ。そう、つまりこれ、彼が気に止めちゃう質問なんだ。

ポックル「一体何を言われたんだ？お互い余力がある状態であんたに何事か告げたヒソカの方が負けを宣言した。変だろ？オレとハンゾー戦やボドロとヒソカ戦のように、囁かれた方が負けを認めるのはわかる。何らかの圧力をかけられたんだろうとな。
だがあんた達は逆だ。オレには何らかの密約がかわされたとしか考えられないね。
『不自然』が理由で合否に異論があると言うならあんたの合格も相当不自然だぜ」

はーーーまぁたしかに、当然の疑問だよね。でもいきなり出て来てそんなに喋られるとちょっと圧倒される。倒れて寝てた私の出る幕ないしな。でも、ヒソカがクラピカに何を教えたのかは、興味あるけど。