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82話 ページ42

海斗side


朝からずっとAは調子がおかしかった
どこ見てるかわからない目しやがって


心配するこっちの身にもなれよ




部活中、1つも的に中らないAを見て全員困惑した
あの雅さんだってそうだ


雅さんのアドバイスを聞いたフリしてまた弓を引いた




また的に中らない




軈て雅さんはAに帰るように言うとAは取り乱し




『弦音の音を聴かせて・・・』




そう言うがうんともすんとも言わない雅さんを見て諦めたのか正しいと思ったのかAは帰った




『ごめんね』




その時のAを悲痛な表情が忘れられない




弓道部員も全員心配していた
まだ帰っていないAを心配し誰が迎え行くかと話していると雅さんが俺に行くように言った




雨が降り出して視界が悪い
地面もぬかるんでいて最悪だ



海「あいつッどこにいるんだよ!」




見つけたと思ったら木にもたれ掛かるAは暗い目をしている



俺を見たら驚いていた


それを無視しその隣に同じくもたれ掛かる




Aの話を全部聞いた
ずっと一人で抱え込んでいたAは始めてここまで話したと言った




「え、?」



海「寂しかったとか悲しかったとか、自分の気持ちを伝えたのかよ」



「伝えられるわけないよ・・・あの人は私の事なんか見てないから」



海「ちゃんと言ってから言えよ!」





いつになく弱々しいAはずっと俺と目を合わせようとしない



海「ちゃんと言ってから・・・それでも見てないんだったら・・・!また考えればいいだろ!」





お前にはいつも自信ありげに弓を引いて欲しいんだ

俺はお前の弓を引く姿が好きなんだ

笑っているAが好きだ





「そしたら、一緒に考えてくれる・・・?」



今にも泣きそうにAは尋ねた




海「当たり前だろ!俺達は同じ風舞高校弓道部の仲間だ!」



そうは言うが内心、心は晴れない

別の言葉がしっくりくる気がして言葉を探す



「ありがとう海斗」



今日見た中で1番の笑顔を見て

ストンと腑に落ちた




(俺はAが好きだ)




同じ仲間だから助けたいんじゃない



Aだから助けたいんだ






海「おう」





みんなで弓道がしたい
Aとこれからも弓道がしたい





だから、ちゃんと向き合って来いよ









海斗side 終わり

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設定タグ:ツルネ , アニメ沿い , 小野木海斗   
作品ジャンル:アニメ
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スイ(プロフ) - 沙絢さん» ありがとうございます!学校の方が始まり更新があまり出来ませんが気長に待って頂けると幸いです! (2019年1月16日 22時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
沙絢 - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます(^^) (2019年1月16日 17時) (レス) id: 0dd7d43814 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas  
作成日時:2019年1月7日 16時

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