弓引きて、出逢ふ仲間

77話 ページ37

滝『A、もうすぐ誕生日だけど欲しい物はあるか？』



『何も無いよ』



祖『A少し来なさい』



『なぁに？』



お祖父ちゃんが私にくれたのは1つの猫耳パーカー



当時の私には大きすぎて着れなかった




祖『奏美から誕生日プレゼントだ』




母からの手作りだった
私が欲しいと言っていた猫耳パーカーを母が覚えていて作ってくれたのはとても嬉しかった



それを抱きしめ泣いた事も憶えている



それから時間が過ぎ雅兄が早気になり家から出て行った



『･･･雅兄』



祖『･･･A、弓道は好きか？』





『うん、好きだよ』




私と母を繋げてくれたものだから





祖『そうか』







祖父はそれ以上何も言う事は無かった






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