第76話 前に進む妹 ページ27
何か、変な気持ちになった
胸の奥から何かが溢れてくるような感覚だった
そんな事から一日私は人使と海斗と電車で通っている時もそんな事を考えていた。
2人に心配される程だ
考えていたというより考え込んでいたの方が正しいだろう
海斗が電車から降り、私と人使と話していると
男「轟Aさんですよね？」
そう声をかけられた
「はい、そうですが・・・」
男「少し話を聞いてくれますか？」
「構いませんが」
男「私の息子は“無個性”なんです。
“無個性”と診断された時から息子は塞ぎ込んでしまっていて、心配した私達が無理矢理
今回の雄英体育祭を見せたんです。」
男「そしたら、貴方が“無個性”だと知りました。
息子は、驚いた様子でした。
“無個性”でも戦っていて個性を持っている人達に勝っている、そんな光景がすごいと思ったんでしょうね
あの子は再びヒーローになると言い出しました
久しぶりのとびっきりの笑顔を見せて
貴女に負けないくらい強くなるんだってそう宣言をしたんです。
本当にありがとうございます！
諦めていた息子にもう一度夢見る事を教えてくれた事、希望をくれた事！
感謝してもしきれない！！本当にありがとうございます！」
男性はそう頭を下げた
「い、いえ、私は全然・・・。」
私がそう言うと周りにいた乗客は口々にこう言った
乗「いやいや！俺も思い出しちまったよ！
昔、ヒーローになる為に走りまくってた頃をな！」
乗「えぇ！本当にカッコよかったわ！」
乗「懐かしいなぁ」
乗「これからも頑張ってね！応援してるわ！」
「ありがとう、ございます」
嬉しかった
私が伝えたいことが伝わっていた
かつての正鷹さんの様に“無個性”の子に夢見る事を教えられた事、希望を与えられた
その事実が何より本当に嬉しかった
その後電車を降りるまで男性はありがとうと繰り返していた。
心「良かったな、A」
ちゃんとお前の想いは伝わったぞ。人使は私の頭を撫でながらそう言った
「・・・うん！」
漸く私も前へ進める
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スイ(プロフ) - Pikaruさん» ありがとうございます！夏休みなのでなるべく多く更新しようと思ってます！ (2018年7月27日 8時) (
レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
Pikaru(プロフ) - 更新楽しみです(*´ `*) (2018年7月26日 23時) (レス) id: 94a9de8573 (このIDを非表示/違反報告)
Pikaru(プロフ) - 爆豪くんは家庭的ってところで笑ってしまいました笑 夢主ちゃんと轟一家とのこれからがすごく気になります(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年7月26日 23時) (レス) id: 94a9de8573 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ユグドさん» ありがとうございます！ (2018年7月18日 20時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
ユグド(プロフ) - この後夢主とエンデヴァーがどう和解するのか、いやそもそも和解するのかしないのかが凄く気になります！更新頑張ってください！ (2018年7月18日 20時) (レス) id: 67fea2266c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月@スイ | 作者ホームページ：http://weareasas
作成日時：2018年7月10日 20時
