弓引きて、出逢ふ仲間 (ページ38)

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37話ページ38

翌朝、雅兄が下僕達に練習を許可した

滝「境内の掃除、朝食の準備とあと片付け、本殿の拭き掃除。全て完了したことを認め弓道の練習を許可する」

男子「はい！」

5人はそれぞれ顔を見合わせて嬉しそうに笑った

森「ほぉ～、やっとるのぅ～」

遼「トミー先生！」

静「腰はもう大丈夫なんですか？」

最近まで腰を痛め練習を休んでいた森岡先生は今日から復活のようだ

森「早く男子の立ち順を伝えねば、と思って爆走して来てしまった」

七「爆走って」

静「立ち順…。県大会予選のですか」

森岡先生は満足気に頷き

森「わしの一存じゃから異論があるなら言ってくれて構わんぞ」

立ち順を発表した

森「まず大前…小野木海斗くん
2的が山之内遼平くん」

遼「はい！」
遼平は返事をしたが海斗は驚いて頷きもできなかったようだ

森「中が竹早静弥くん
4的如月七緒くん」

静弥と七緒は静かに頷いた

森「そして

落ちが鳴宮湊くんじゃ」

滝「いいですねぇ、俺もそうすると思います」

海「え？雅さんもこれでいいんだ」

フルフルと雅兄はゆっくり2回首を横に振る

滝「これがいいんだよ」

そう落ち着いた雅兄の言葉が発せられた

湊「でもっ！どうして俺が落ちなんですか？」

七「それに！かっちゃんが大前って事は中てていけってことですか？」

森岡先生と雅兄は顔を見合わせて森岡先生が右手の人差し指を口元に持っていった

森「トップシークレットじゃ」

乃愛は口に手を当てて驚いた
それはゆうなも梨可も同じだった

(なるほどね～)

滝「理由がわかった時お前達はもっと上手くなるはずだ」

その後試しに立ち順通りで弓を引いた
まだ分からないようだけどまぁ時間はあるのでゆっくり考えればいいと思っている