【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

何故これを着ないといけないの ページ48

「ちょっと！！どうしてビキニなんて着ないといけないのよ！！私は自分のがあるって言ったじゃない！」


私が左馬刻に渡されたのは白のビキニ
胸の中央にはリボンがあり明らかに子連れの母が着るようなものでは無い

可笑しいと思ったのだ
プールなんて行きたくないと普段の彼なら言うはずなのに乗り気だった
左馬刻は態々私に水着が入った袋を渡した
それは内緒で買った水着を渡す為だったのか


左「いいじゃねぇか、似合ってるぞ」


満足気な左馬刻を睨みつけるが笑うだけだった

恋「母さんきれー！」


蝶「きれー！」


「ありがとう、恋牙はカッコイイわね
蝶羽は可愛らしいわ」


足元で騒ぐ双子の頭を撫でプールに足を入れた


「冷たっ」


足を水に入れたAは笑いながら恋牙と蝶羽に入るよう促した
双子はすぐに水の中に入るとプカプカと浮いて楽しそうだった

この間たまたま見つけたAに似合いそうな水着を買ったのは記憶に新しい
どうしようかと悩んでいたのだが双子がプールに行きたいとゴネたが逆にチャンスだと思いプールに行く事になった

ほぼ目分量だったがサイズはぴったり
Aは嵌めたことに怒っていたがそんな事も気にならないくらい似合っていた


蝶「父さん父さん！あれっ！あれがやりたいわ！」


蝶羽が指差したのはウォータースライダー


左「おー行くか」


恋「俺も行くー！」


「じゃあ、恋牙は私とね」


1回乗れば双子は大いに気に入ったが時間が時間なので昼食を買いに行く事にした



左「A、少し離れる」


「煙草ね？行ってらっしゃい」






笑顔で見送るAを見て安心してその場を離れたのが間違いだった


左「チッ」


寄ってくるのは集団の女…待っとけって言うべきだったな


女「ねーぇお兄さん一人？」


女「私たちと一緒に遊ぼーよ！」


女「あれっ？結婚指輪してなぁい？」


女「えー！既婚者？全然おっけぇー！」


うぜェ

ペタペタと歩いて来る双子とAを見つけ動こうとするがAはこちらに気づきクスクスと可笑しそうに笑うと双子を連れその場を去った

両親揃って美貌の持ち主→←プールに行きたい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す