絶対幸せにして見せると誓ったあの日 ページ33
猛「アンタのお陰ね」
目の前の男？いや、女か？オカマはグラスを拭きながら俺に言った
左「なんの事だよ」
俺には心当たりが全くと言っていいほどなく不思議で堪らなかった
猛「アンタが来た時ぐらいからあの子の表情が見違えるほど明るくなった。
泣くことも出来なかった子があんなに楽しそうに笑うなんてね」
自虐ぎみに猛は笑った
猛「アンタがAに沢山色んなものをあげたのね」
それを聞いて驚いた
貰ってばかりなのは俺の方でちっともAの役には立っていないと思っていた
迷惑かけるだけかけて何も出来ない
俺が出来るのは精々家の手伝いくらいだ
俺は意味もなくAから預かっているネックレスに触れた
猛「アンタそれ…」
猛は俺が触っているネックレスを見て目を丸くした
左「Aが初めて俺と会った時に持っとけって言ったんだよ」
ここに来るまでの経緯を説明すればなるほどと猛は笑った
猛「それを渡すくらいアンタのことが心配だったのね」
左「あ？」
猛「それ、中にあるのは家族写真なんですって
あの子とあの子の家族で撮った最期の写真」
俺は写真が入っているだろうと思ってはいたがまさかそんな大切な物が入っているとは思わなかった
Aの両親が事故で他界した事を俺はAと暮らすようになって1日もせずにそう聞いた
左「…」
猛「アンタ、Aを大切にしなさいよ」
注文を聞いているAを見て猛は言う
俺もAを見てハッキリ頷いた
左「ったりめェだ、絶てぇ幸せにする」
そういえば猛は満足気に笑った
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卯月@スイ(プロフ) - つんさん» そういったコメントは今まで頂いたことがなかったので嬉しいです！ここまで読んでいただきありがとうございます！ (2020年10月23日 22時) (
レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
つん - 今では珍しくなった セリフの前に誰の発言なのか分かるようそれそれの名前をつける作品で、誤字脱字もなく分もしっかりしているので、とてもスラスラと内容が理解でき読みやすかったです。名前が有るか無いかだけで読みやすさは変わるので、最高でした！ (2020年10月19日 20時) (レス) id: 6f2ea70414 (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 朋輩さん» ありがとうございます！コメントを頂けるだけでとても嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年4月9日 21時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
朋輩(プロフ) - 関連1位おめでとうございます！気の利いたコメントは出来ませんが陰ながら応援してます！！更新楽しみに待ってます^^* (2019年4月9日 21時) (レス) id: 2c86d3d2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月@スイ | 作者ホームページ：http://weareasas
作成日時：2019年4月4日 21時
