3話 ページ5
彼が目を覚ました朝からおよそ3時間後。無傷である彼は外で崖を登れないか眺めたり、壊れたインカムをいじったりしていたが飽きたのか部屋のソファで座っていた。
また、彼女は困り果てていた。理由は目の前の緑１択。彼が来たことにより魔法を使用できない事である。
(…この人がいるから魔法でご飯を出すわけにもいかないんだけど、でも崖に登れる場所なんか用意してないんだから魔法で上に帰すしかないし、でもでも存在がバレる訳には、、)
といったように思案を繰り返している。勿論いつでも魔法で出せるのだから冷蔵庫なんてものも食材もなく。
そしてもうひとつ。現の彼女には魔法を重ねて使用する事が出来ない。という物である。つまり変化中は魔法が使用できない訳で。
彼女が唸って居るところに一人の暇人が。
zm｢なぁ、なんか手伝う事あらへん？帰れもせんしその、、暇やねん。｣
近寄られて居たことに気付かなかった彼女は大きく肩を揺らす。その事に彼はくす、と笑みを溢しそんな驚く？といかにも愉快だ、という表情を表した。
(お前がいるから私はこんなに悩んでるというのに。面倒だ、変化をといてしまえば良いのでは無かろうか。どうせ壁を潜ることはこいつには二度と出来ないのだから。)
普段の彼女の思考では絶対に至らない考えになっていた。しかしまだそこまでふざけた事は行動に起こさず。
問い掛けても黙りこくっている彼女に不思議そうに、どうかしたん？と問いかける彼になんでもありませんよ、と答える。
『えと、、あの、ゾムさん。私、ご飯の用意するので、ちょっと出てきますね？少し待っててください。』
え、と漏らすゾムは無視だ、無視。埒があかないじゃない。
彼女は歩くうちにまとっていた魔力をほどいていった。服は変わり、体は縮む。髪の色はだんだん薄くなっていき、長くなって。片方の瞳に宿った藍は空にとけてゆく。
彼女がもとに戻って息をつくと心地よい風が頬を撫でた。それに反応するように眼を細める。それと反してゾムの眼は見開かれた。
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おとーふくん(プロフ) - え、好きです(唐突)Twitterでフォローさせていただいているそれんさん(蒼空)です！めちゃくちゃ冒頭の始まり方が好きです...のんびり待ってるので更新頑張ってください！！ (2021年3月20日 10時) (
レス) id: a466b348e0 (このIDを非表示/違反報告)
御影みかん(プロフ) - ゆーちゃさん» こんにちは！コメントありがとうございます！とっっても嬉しいです！！参考になれるような文をかけている事に少し驚きを隠せません笑、まだ書いた経験が少ないのでまだまだ拙い文ではありますが、これからも読んで貰えると嬉しいです！ (2020年6月15日 16時) (レス) id: acabe9bdaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - こんにちは！作品見てくださってありがとうございます！この御影みかんさんの語彙力ヤバいですね！参考にさせて頂きます。そして内容。内容も良いですね。課題等頑張ってください。更新待ってます！ (2020年6月15日 9時) (レス) id: 386be5268c (このIDを非表示/違反報告)
御影みかん(プロフ) - あかつきさん» あああありがとうございます！私もあかつきさんのお話はとてもストーリー性や話の運び方が上手ですしとても楽しく拝見させていただいてます！面白いと言っていただけて嬉しいです、頑張ります！！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 3f9567dc9d (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - コメ失礼します！！作品お気に入り登録してくれたって通知が来たのでちょっと気になって作品読まさせていただきました…！表現の仕方とても勉強になりますし内容も面白いのでこれからも見させて貰いますね！！ (2020年2月12日 23時) (レス) id: f6ec135c67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影みかん | 作成日時：2020年1月24日 7時
