乙骨憂太【ドS】説

その11 護りたい ページ12

更新できてなくてすみません！
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白虎を先頭に、憂太と二人で院内を練り歩く。
数十分歩いているけど特に目立って呪霊が居そうな場所は見つからない。それどころか、どこもかしこも至って普通の廃病院で本体の場所が感知出来ない。
隠れることに特化しているとは聞いていたけど、ここまでなことある……？


「ねぇ、Aさん」

『うん？』

「ここ、さっきも通らなかった…？」

『へ……？』


憂太に言われて見回すと、景色は病室と廊下。そして少し先に見える手術室の表記。
嘘、言われるまで気が付かなかったなんて…！


『やられた！ここもう生得領域の中だ…！道理で景色が変わらない訳よ。この二階に入った瞬間から領域の中だったんだから…』

「生得領域…？」

『簡単に言えば心の中みたいなもんなんだけど…
ここの場合、閉じ込めることに特化してるみたいだから、入った瞬間からこの階をずっとループするようになってたみたい』

「てことは、出られない…！？」

『出口はあるはず。そして出口にきっと、本体がいる』


私たちはずっと廊下を歩いていたから、あるとすればどこかの室内。病室は左右に四つずつだから、合計八つ。
そして、手術室。
そんなに多いわけじゃないけど、効率を考えてここは別で見て回った方がいいかも。


「Aさん、2人で見て回ろう」

『え、この数なら別で見て早く終わらせた方が良くない？』

「Aさんに何かあったら僕、何しちゃうか分かんないし…それに、決めたから」

『……？』

「よし！行こう！」

『あ、ちょっと憂太！？何決めたの！？ねぇ！！』


訳が分からず混乱している私を置いて、真っ直ぐ前を見据えて一歩踏み出す憂太。何を決めたの…？
そしてそれと二人で行くことに何の関係が…？








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「………護らなきゃ」

その12 戦闘開始？→←その10 廃病院にて

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