- 緑 ページ37
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「あほやなぁ、ともは」
目を細めて、俺の大好きな笑顔で、俺の涙を拭う。その手はこの寒空の中、冷えきってたけど、安心する手。
「誰が別れるなんて言うたんな、ほんま、あほ！」
「い、いひゃいっ、」
涙でビショビショの俺の頬を抓ると、キラキラの笑顔は困った顔に変わる。
「なにが、そんなに不安にさせてた？」
「…ずっと、会えてなかったから… 俺が誘っても、大毅、いそがしいって…」
そういうと、ポロポロと、我慢してた涙を溢れさせた大毅。
見られたくない、とでも言うように俺の体を包み込んで、耳もとで話し出す。
「だ、いき…？？」
「ッ、情けないなぁ、おれ(笑)」
「とものこと、喜ばせたくって…今日の下見、ずっとしてた。」
「どこやったら人目気にせず、ともとイチャイチャできるかなあって、」
「けど、それがとものこと不安にさせてたやなんて。俺、ともの恋人失格やなあ」
泣き笑い、鼻をズルズルと言わせながら、無理に笑うから。思い切りひっぺがして、顔を見た。
「そんなこと、言わんとって」
「大毅は俺の、自慢の恋人や」
「俺の世界でいちばん大事なひと、悪く言うやなんて、大毅でも許さへんで」
さっき大毅が俺にしてきたみたいに、俺も大毅のビショビショのほっぺを抓る。するとまた、おっきな口を開けて大毅は、笑った。
「なあ、とも？俺がさっき言いかけたの、聞いてくれる？」
「ん、なあに？」
俺を見つめてくる大毅の目は、いつになく真剣な眼差しだけど、優しい目。
「ずっと、一生一緒やなんて、無責任なことは言えへんけど。」
「うん、」
「俺は、ともと結婚したいと思ってます。」
「っ、うん、」
「だから、俺の気持ち、受け取ってくれる？」
差し出されたのは、キラキラと光る指輪。
止まったはずの涙がまた溢れてきた。
「なあ、指輪持ってんねんから、拭えへんの！泣かんといて！(笑)」
「だ、だってえ…大毅が、悪いんやんかっ」
「とも、返事は？イエス？ノー？」
「イエスに決まってるやろ…！」
「だいき、ありがとう…だいすき、」
人目も気にせず、俺から顔を少しあげてキスをする。
「俺は、愛してるよ、とも」
今日は世界でいちばん不幸なやつになる予定やったけど。
俺は今日、世界でいちばん、幸せなやつになった。
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ル(プロフ) - amさん» コメントありがとうございます♡やっぱ王道シンメしか勝ちませんよね^_^これからも一緒に青桃赤緑愛でていきましょ〜〜！！ (2023年2月12日 15時) (
レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
am - 初めまして。私は逆に青桃厨なので桃くんは右だから！！何でもかんでもカップルにしないでと思ってるので推しcpは違えど同じ気持ちの人もいますよ〜🥺 主様の王道シンメで気持ち落ち着かせたりもするのでこれからも赤緑作品楽しみにしてます💚 (2023年2月11日 10時) (レス) @page44 id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
ル(プロフ) - みとさん» コメントありがとうございます♡同じ考えのひといてめっちゃ嬉しいです(；；)これからもよろしくお願いしますー！ (2023年2月7日 21時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
みと - 私もこたしげでめっっっっっちゃくちゃモヤモヤしてたんですけど主さんのこの素敵な小説のおかげで心がとっても晴れてます！！主さんとこたしげに対する思いが似ていて愛です・・・これからもたくさん応援してます〜！ (2023年2月6日 22時) (レス) id: 582f27c9bc (このIDを非表示/違反報告)
ル(プロフ) - hinukami15さん» お返事遅くなりました！ありがとうございます♡これからもよろしくおねがいします！ (2023年1月1日 17時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ル | 作成日時：2022年11月27日 22時
