- 赤 ページ4
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『今日は唐揚げやで』
まるで新婚さんのようなやり取り。
今日は俺は夜まで仕事で、智洋はオフの日。
せっかくのオフで、一緒に居られるはずやったのに。まぁいい、家で智洋が待ってると思うと、なんでも頑張れるし。
「ただいま！」
おかえり、といつもニコニコ出迎えてくれるはずの智洋が、今日は、来ない。
神ちゃん？と、リビング、キッチン、お風呂場を覗いても、誰もいない。
「神ちゃん_____」
最後は俺の部屋。ここにはきっと居ないはず。同居最初の日、ここは俺の部屋やから、というと じゃあ入らんとくな？と言っていたから。
別にやましいものなんてないけど。ずっと貼ってた智洋の写真は、智洋を家に呼ぶ日に全部剥がしたし。盗聴器の機械は____ァ、そうだ。
俺の机の引き出しに、しまったっけ。
焦ったときにはもう遅い。いるはずのない君は俺の机の前で立ち止まっていて、その手元には、盗聴器の機械。
『あれーー？神ちゃんーー？おらへんのーー？』
イヤイヤ、お前、一応芸能人やで。玄関の前で叫んだりしたらアカンやろ。
焦る気持ちを落ち着かせるために、聞こえるはずのない盗聴器の向こう側にいるはまちゃんにひとツッコミ。
「しげ、これ、なに？」
俺に気がついた智洋は、少し声を震わせながら、俺に尋ねた。
「それに、これも」
そうして彼が手にしてたのは、彼に愛を綴っていたあの花柄の便箋。
「…しげ、なぁ、なになん。説明、してや」
「…神ちゃん、」
「近づかんとって、」
1歩足を進めると、怯えながら後ろに下がる智洋。その顔、唆られる。
「聞いて、聞いてや」
「ッ、いゃ、来んなッッ！！」
智洋は、机の上に置いてあったハサミを俺の方へ向けた。
「やめてや、そんな物騒なもん。置いて？」
「っむりや、近づくな、ほんまに、刺すで」
「なんでぇな、俺は、俺はこんなにも___」
智洋を、アイシテルのに。
どうせ刺すなんて、智洋には出来ひんやろ？でも、智洋に殺 されるなら、光栄やな。
そう思いながら智洋の方へ足を進めて、吸い込まれるように智洋の唇に俺のを押し付けた。
漏れ出る甘い声、この甘い声を出させてるのは、俺なんや。
智洋の 最後の温もり を俺の中に全てに刻んで、俺と智洋は、共にベッドに沈んだ。
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ル(プロフ) - amさん» コメントありがとうございます♡やっぱ王道シンメしか勝ちませんよね^_^これからも一緒に青桃赤緑愛でていきましょ〜〜！！ (2023年2月12日 15時) (
レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
am - 初めまして。私は逆に青桃厨なので桃くんは右だから！！何でもかんでもカップルにしないでと思ってるので推しcpは違えど同じ気持ちの人もいますよ〜🥺 主様の王道シンメで気持ち落ち着かせたりもするのでこれからも赤緑作品楽しみにしてます💚 (2023年2月11日 10時) (レス) @page44 id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
ル(プロフ) - みとさん» コメントありがとうございます♡同じ考えのひといてめっちゃ嬉しいです(；；)これからもよろしくお願いしますー！ (2023年2月7日 21時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
みと - 私もこたしげでめっっっっっちゃくちゃモヤモヤしてたんですけど主さんのこの素敵な小説のおかげで心がとっても晴れてます！！主さんとこたしげに対する思いが似ていて愛です・・・これからもたくさん応援してます〜！ (2023年2月6日 22時) (レス) id: 582f27c9bc (このIDを非表示/違反報告)
ル(プロフ) - hinukami15さん» お返事遅くなりました！ありがとうございます♡これからもよろしくおねがいします！ (2023年1月1日 17時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ル | 作成日時：2022年11月27日 22時
