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- 赤 ページ3










その日から、俺の様子も、智洋の様子も、目に見えて変わっていった。



毎朝、早く起きて、智洋の家のポストに、手紙を入れるのが俺の日課に加わった。




『智洋、アイシテルよ』
『智洋の全部は俺のモノ』
『俺以外のオトコを見るな、みたら、みたら殺 す』





毎日俺からの愛を伝えた。あんまり智洋に怖い思いをさせたくないから、少し緩和させるために、可愛らしい便箋を使った。これ買うの、結構勇気いったんやで?


しばらくしたら智洋の顔はみるみる暗くなっていった。計画通り。


これでいい、きっと今、お前の頭はあの手紙のことでいっぱいやろ?即ち、俺のことで頭がいっぱい、嬉しいな。





黄「神ちゃん大丈夫?最近、元気ないけど」
「そう?別に平気やで、」





嘘、本当は毎日毎日家で泣いてるくせに。
さて、そろそろ俺の出番か。





仕事終わり、丁度よく智洋と楽屋でふたりきり。




「神ちゃん、ちょっといい?」
「ん?どうしたん?」


「最近変やで、元気ないし。何かあったんやろ?」
「…別に、なんにもないよ?」



嘘が下手やなぁ、君は。俺は君のこと、なんでも知ってるのに。



「うそ、なんかあるやろ。俺にも話せへんことなん?」
「しげには、関係ないから」
「関係あるやろ、神ちゃんは俺の、俺の大事な、シンメやねんから」




シンメだなんて、そんな言葉じゃなくて、もっと深い言葉で表したいのに。まぁそんな日が来るのも、あと少しの辛抱なんだけど。

智洋は観念したように、泣きながら、話してくれた。全部全部知ってることやけど、俺は何も知らないフリして、ウンウンと聞いて、智洋のココロに入り込んだ。






「大丈夫、俺が神ちゃんを守るから。」
「うち、おいで?家おったらしんどいやろ?」



ポロポロと涙を流す君は可愛かった。すこし心苦しくも思ったが、全部全部、君が悪いから。


家においでと誘ったら、こくりと頷き、ノコノコのついてくる君。君を苦しめているモノの正体が、俺だなんて知らずに。






初めて来たよな、俺の家。今日、智洋を家に誘うために、めっちゃくちゃ部屋綺麗にしたねんで。




「しげの家、意外と綺麗なんやな?」
「意外とてなんやねんな、(笑)」
「やって楽屋は汚いやんかっ(笑)」




涙を流す智洋も可愛いけど、やっぱり笑ってる方が可愛いな。
とりあえず、俺の傍に居させされることが出来たから、ここから徐々に、俺に染まればいいから。









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(プロフ) - amさん» コメントありがとうございます♡やっぱ王道シンメしか勝ちませんよね^_^これからも一緒に青桃赤緑愛でていきましょ〜〜!! (2023年2月12日 15時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
am - 初めまして。私は逆に青桃厨なので桃くんは右だから!!何でもかんでもカップルにしないでと思ってるので推しcpは違えど同じ気持ちの人もいますよ〜🥺 主様の王道シンメで気持ち落ち着かせたりもするのでこれからも赤緑作品楽しみにしてます💚 (2023年2月11日 10時) (レス) @page44 id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みとさん» コメントありがとうございます♡同じ考えのひといてめっちゃ嬉しいです(;;)これからもよろしくお願いしますー! (2023年2月7日 21時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)
みと - 私もこたしげでめっっっっっちゃくちゃモヤモヤしてたんですけど主さんのこの素敵な小説のおかげで心がとっても晴れてます!!主さんとこたしげに対する思いが似ていて愛です・・・これからもたくさん応援してます〜! (2023年2月6日 22時) (レス) id: 582f27c9bc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hinukami15さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます♡これからもよろしくおねがいします! (2023年1月1日 17時) (レス) id: cb5f19500c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月27日 22時

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