名探偵いづみ ページ27
いづみside
『とにかく、確かめに行こう』
劇団七不思議の話を支配人から聞いてすぐ。
その原因を突き止めるために、私達は全員で203号室に向かっていた。
｢大丈夫なんだろうな……｣
｢お、おばけだったらどうしよう……！｣
談話室から203号室へと向かう階段を上りながら、不安そうな声を出す天馬くんと怯える椋くん。
そりゃあこれから暮らす寮が幽霊物件だったら嫌だよね。
｢皆いるし大丈夫だよ｣
とは言ったものの、本当に大丈夫かな……。
七不思議の事は前から知った上で今までスルーしてきたけど、皆の安心安全を考えたら流石にそういう訳にもいかないし……。
｢あそこが203号室です！｣
指をさす支配人に続いて、例の部屋までの廊下を二列で歩く私達。
(あれ？)
その途中ふと思い出して中庭を見下ろしたけど、そこにあるのはかごいっぱいに入ったシーツと干された数枚の布団だけでAくんの姿がなかった。
うしろにいるのかと思って探してみたけど、やっぱりいない。
(どこに行ったのかな)
支配人と交代するって言ってたし、てっきりここにいると思ったんだけど。
そう考えている内に皆は203号室に着いていたみたいで、私も急いで皆の近くに駆け寄り聞き耳を立てる。
｢……何も聞こえないね｣
｢気のせいじゃないの？｣
ーーー次の瞬間。
｢しっ｣
一番扉に顔を近づけていた天馬くんが、口元に人差し指を立てた。
その動作に全員がもう一度口を閉じると、部屋の方から小さく声が聞こえてくる。
｢……かく……かーく！｣
……信じたくはなかったけど、支配人の言ってた事は本当だったみたい。
｢聞こえた！｣
｢聞こえました！｣
｢いわくつき部屋きた！写真撮ってインステあげよっと！｣
本当だと知って騒ぎ始める皆。
確かに、間違いなく私にも聞こえた。
それだけじゃない。
｢な、なんかドンって音が！｣
声に次いで聞こえた物音に、涙目で訴える椋くん。
皆も聞こえたらしい。
(今のは壁を叩く音、って……ん？)
ここまで考えた時、私の中で一つの疑問が生まれた。
ーーーこれだけの音がしてるのに、隣の部屋を使っていたAくんはどうして気が付かなかったんだろう。
支配人は物音がするから掃除はしてないって言ってた。
前を通りかかっただけで音がするんだから、隣の部屋なら尚更物音が聞こえるはず。
もしかしなくても……怪しい。
｢開けましょう。この扉今すぐに｣
私が思うにこの話は多分、というか絶対Aくんが絡んでる。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
