悪い大人達 ページ27
そうでしょ？
言いながらニヤリと俺が笑えば、至さんはぽかんとした顔で俺を見る。
そしてその直後、
｢お前やっぱ最高だな｣
めちゃくちゃカッコよく笑いながら、その手を俺の額へと伸ばして来た。
｢！？痛っ！｣
いわゆるデコピンである。
いや待って、全然普通のデコピンじゃないこれ！デコピン通り越して殺傷能力含んでるんだけどこれ！？
ゲーマーのデコピン完全に舐めてた。
……あぁそうか、そりゃ普段あんだけ指動かしてたらデコピンの威力も上がるわな……なにこれ凄いじわじわ痛むんだけど。
もうデコピンて単語言いすぎて俺自身何言ってるんだか。……ただただ痛い。
｢ワタシの方がデコピン上手いネ！｣
デコピンが上手いとは。
｢勝負する？こいつで｣
｢サラッと俺を使おうとするのやめません？｣
言っちゃえば俺がここにいるのも全てはあんたのせいなんですよ至さん。
……いや、それについては感謝してるけども。
湿布の上から包帯を巻き、固定をしてから薄めのサポーターを被せる。
薄めにしたのはもちろん見た目でバレないようにする為だ。
｢これなら靴で誤魔化せると思います｣
｢カリフラージュもカンパチネ！｣
……カモフラージュに完璧だよな？
そこまで言えてなぜ間違える。
｢……ごめん。ありがと｣
シトロンさんと言い合っていると、そんな弱々しい言葉が至さんの方から聞こえてきた。
俯くその姿に、シトロンさんと二人して笑い合う。
｢ダメだったらすぐに言う、約束ダヨ｣
｢うん。分かった｣
すぐに優しい顔で頷いたのを確認し、俺も大丈夫そうだと決断を下した。
｢俺達三人、男の約束ですね｣
｢……へぇ、お前そういう臭い事言うんだ｣
｢至さんはこういうの嫌いです？｣
｢いや？むしろ好き｣
｢いいネ〜！｣
成人しても心は少年のままとはよく言ったもんだ。
｢連日の湿布のゴミは支配人の悪化した肩こりとでも言っておきましょう｣
｢ははっ、それいいな｣
｢オー、悪い大人達ダヨ｣
もちろん心にあるのは少年の部分だけじゃない。
こんなとこ、とても純粋な咲也や綴には見せられそうにないな。
｢さて、俺達もそろそろ部屋に戻りますか｣
｢あー、久しぶりにゆっくり寝れそう｣
｢イタル、A、おやすみネ｣
電気を消し、明日に備えそれぞれ部屋に戻る。
とりあえず丸く収まってくれてよかった。
(手当てもしたし、後俺に出来る事は……)
せいぜい誰かさんがしくじってもいいよう、座長と打ち合わせしておく位だな。
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祐(プロフ) - こずめさん» お返事遅くなりました！(名前変わっててすみません)もう文章からこの作品を好いてくれてるのが凄く伝わってきます私も貴方様が好きですありがとうございます。夏組編もよろしくお願いします！ (2018年7月21日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました！本当ですか！？みかさんのA3!との出会いに関われたなんて嬉しいです！この作品書いてて良かったです・ﾟ・(つД｀)・ﾟ・ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - イオリさん» お返事遅くなりました！そう言って貰えて凄く嬉しいですヽ( ´ ▽ ` )ノ私も夏組大好きです！ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 翔香さん» コメントありがとうございます！大変お待たせ致しました！またこれからゆっくりではありますが続ける所存ですのでよろしくお願いしますヽ( ´ ▽ ` )ノ (2018年7月19日 16時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - Lilyさん» コメントありがとうございます！初期の頃からずっと支援してくださっていたなんて嬉しい限りですヽ( ´ ▽ ` )一応冬まで続ける所存ですので、これからも読んでやってくださいませ＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年7月19日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年3月13日 10時
