寮までの道 ページ14
｢それじゃあ寮に案内しますね！｣
そう言って寮へと歩き出す監督。
｢可愛い……｣
その後ろ姿を見たサイコストーカーはそんな言葉を口から漏らしていたが、それに関しては激しく同意である。
にしてもつい携帯につられて二つ返事でOKしてしまったけど、一体これからどうすればいいんだろうか。
｢あ、あの！｣
｢ん？｣
一人頭を働かせながらも監督の後ろを歩いていると、咲也が俺と至さんを含めた全員に声をかける。
｢これから同じ寮に住む訳だし、みんな改めてお互い自己紹介しませんか？｣
どうやら新しい団員が増えて喜んでいるのは監督だけではないらしい。寮に着いてから聞くつもりだったんだろうけど、待ちきれなかったみたいだ。
てかよく考えたら相手の名前も聞かずにいきなりうちの寮に住みませんか？って聞いてくるのヤバいな。勧誘方法最先端すぎる。
監督さんストライクゾーン広いどころか無差別殺人犯レベルだわ。
｢俺寮生活って初めてで、早く皆と仲良くなりたいなって……｣
(ン"ン"ッ)
(お互いの身長的に)見上げてくる咲也が可愛すぎて、必死に感情を心に押し込める。
危うく声に出すとこだった。
何この生き物可愛すぎじゃない？そんな事言われたらいくらでも自己紹介するよ俺？いっそ俺の生まれてから今までの人生全部紹介しようか？誰得だよ。
｢ワタシもみんなの事もっとシルヨ！｣
｢シトロンさんはまず日本語から頼むっす……｣
｢興味ない｣
｢はは、賑やかだね｣
四人のやり取りを見て、俺の隣にいた至さんは素直な感想を述べる。
流石インチキエリートはONとOFFの切り替えが早いな。
｢詳しくは寮に着いてからにするから、今は名前くらいにしといてね｣
それで大丈夫ですか？と監督に聞かれ、俺と至さんは礼儀よく返事をする。
そう言えば俺って監督さんよりは年下になるのか？そもそもこの世界と俺の世界の時間の流れが同じかすら確かめようがないけど。
それにしても、ゲームじゃカットされてる所の話が知れるって言うのはめちゃくちゃアガるよね。隠れステージ攻略してるみたいで。
｢了解です！じゃあまず俺から。佐久間咲也です！よろしくお願いします！｣
｢俺は皆木綴っす。よろしくっす｣
｢シトロンダヨ！｣
｢……碓氷真澄｣
｢茅ヶ崎至です。よろしく｣
｢速水Aです。よろしくお願いします｣
例に習い、俺も自己紹介に入る。
俺はここに来てようやく自分がA3!の世界に来たんだという実感が湧きはじめていた。
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか？分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ﾍﾟｺ (2018年10月3日 14時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます！今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります！ (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです！ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます！文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年2月23日 1時
