I'm crazy crazy for you.

Like not love ページ29

涼太side




"だって私も涼太くんのこと好きだもん"









ちょっと期待した。







やっぱAにも恋するって気持ち分かるんだ




俺がAに本当に好きって思わせられたんだ







でも、Aの言葉を一つずつ丁寧に拾っていくと






少しずつパズルのピースがずれていて






まっすぐに並ぶはずが





曲がっててはまってない。







多分、Aの"好き"は



love じゃなくて like な気がする。



それに、お兄ちゃんとか先生とか

どう考えてもAの恋愛対象にも入れてない。







まだ気になることはあって




お兄ちゃんだ、憧れだ

それは同じなのに


亜嵐くんとはなんか違うってとこ。






でも、そう考えると




亜嵐くんと俺。




どっちかがlikeでどっちかがlove






やっぱりそんな気がするんだ。






今、Aはというと、運ばれてきたご飯を美味しそうに食べてるけど






どこか寂しそうで。




『涼太くん、どうしたの？』



涼太「ん？なにもないよ？」




『そうなの？なんか元気ないように見えたから。』





涼太「ううん、少し考え事してたんだよ。


あ、ごはんおいしい？」



『うん！すっごく美味しい！！

私、今度ここのお店友達と来ようかな』



涼太「気に入ってくれたならよかった。」





『亜嵐くんともまた来たいなぁ〜』




涼太「そんなによく亜嵐くんとご飯食べるの？」




『この間までは割とよく食べてたかな、、、

最近は忙しくてなかなかないけど、、、』





涼太「ねぇ、、、

亜嵐くんのことも好きなんだよね？
俺とは違う意味で」





『うん、、、好きだけど、、、』






涼太「亜嵐くんのことは、、、


どんな風に好き？」






『亜嵐くんは、、、、なんだろ、、、



道標かな、、私の。




いつも亜嵐くんを追いかけて来てたから。』





やばい。




素直にそう思った。




なんで俺ってこんな風に自分で自分の首を絞めるようなことしかできないんだろ。

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