I'm crazy crazy for you.

Up and Down ページ19

涼太side


最初は緊張していたAちゃんもどんどん打ち解けてみんなと喋ってる。




緊張してた時は俺か亜嵐くんにばっかり喋ってくれたのに、今じゃそれが夢のようにさえ思える。




隣にいるのになんか遠いってこう言うことか。





『涼太くんどうしたの？』



涼太「ん？なにもないよ？どうして？」




『なんか元気なさそうだから、、、』




心配そうにして俺を見るAちゃん。



あぁ、もう君のおかげでさっきの寂しさなんて吹っ飛んだよ。




隼「え？なになに！？Aちゃんは涼太くんが好きなの？」



龍友「そういえば涼太にだけ敬語じゃないし、名前呼びだよね」




『涼太くんにお願いって言われたんです！』



亜嵐「あ、そうだったの？

俺てっきり涼太のこと好きになったのかと思ってたよ。

この間もGENEのボーカル組の話ばっかだったし、涼太のことリアルに王子様みたいって言ってたから」



え、嘘まじで！？


やばい嬉しすぎてにやける。


もうほんと今日は情緒不安定すぎる！



気持ちがうまくコントロールできない、、、



玲於「涼太くんめっちゃにやけるじゃん笑」




『別にあの、好きとか言う意味で王子様って言ったわけじゃなくて！！


絵本に出てきそうなって言う意味で王子様ってことです！！

すみません、なんか誤解させてしまって！』





その言葉で俺はフリーズ。




1人舞い上がってニヤニヤしてた自分が恥ずかしい。






しかも今はっきりとAちゃんの口から


好きとか言う意味じゃなくてって。



だってこれって好きじゃないよってことであって、恋愛対象にもみられてないってことでしょ？




なんだろう、




富士山の頂上から突き落とされたみたいな気分だ。





それか、ジェットコースターに乗った感じ。





やっぱ、Aちゃんから見たら



俺は仕事の仲間であって、




所詮、レコーディングするアーティストと





そのアシスタントをするスタッフ。





その関係のまま、




いくら言葉を変えたって




この関係が変わることはないんだと




その現実を強く突きつけられた。

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