貴族の恋愛《お前は俺のモノ》

第3話 ページ4

龍友side


坂月「新人さんが来ましたよ。社長」



こいつは、僕の司書の


坂月 瑠衣 (さかつき るい)。




龍「新人って、園花 Aちゃん？」




坂月「はい、あそこにいらっしゃいます。」





僕は、レースカーテンから


その子を見た。





鼻筋が通っていて、目がぱっちり…




僕は彼女に一目惚れした。




あかんって分かってるけど、



無理やねん。




龍「彼氏は⁇」



坂月「独身とのことです。」



龍「そう…」




坂月「目をつけたおつもりですか？」



龍「一目惚れや。」



坂月「社長にしては、珍しいですね。」



龍「弟達には、黙っといて欲しいねん。」





絶対、亜嵐も涼太も好きになる…





坂月「かしこまりました。ですが、社長。

結婚を前提にお付き合いされるのですか？」




龍「気が早い、まだ好きになって30秒やで？」




坂月「結婚された方が、貴族としては、良いかと。」



龍「なんでなん？」




坂月「父上も喜びになられますよ。」




龍「…父やなくて、僕が好きになった人や。」





あの子は、




つい見とれてしまうほど、美しかった。





喋りたい…そう思った。






坂月「…社内恋愛も良いものですね。」




龍「スケジュールを確認してくれへん？」




坂月「はい。もしや、社長…」




龍「彼女を家に誘う。」






貴族で驚くかもしれへんなー。





でも、あまり亜嵐たちには、





近づけたくない。

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