妖が21匹 ページ22
「あとの品は私の部下が取りに来る、会計は今済ませてしまおう」
そう言いながら震えている店員さんはよそに、もう1人の店員さんの元へ行き会計を済ませに行く無惨
……金はちゃんと払うんだ
そう思いながらぼーっと無惨を見ていると「ゆい!?」と私を呼ぶ声が出口の方から聞こえた
って、この声は……
まさか！
「ｯ不死川さん!?」
後ろを振り向きそう呼びかけると、そこには隊服姿で汗だくの不死川さんが息切れをしながら立っていた
「……お前、なんでこんなとこにいやがんだぁ？」
元々大きい目をさらに見開いてこちらに近づきながら言う不死川さん
様子を見るからにおそらく、私を探し回っていたのだろうか…
まさか、鬼について行った私がこんな豪華な着物屋に居るとは思わなかったのだろう
一応探しに入った店に私がいたと言った所か…
「とりあえず帰るぞぉこっち来い!!」
私の目の前まで来て私の腕を掴むと、グイッと引っぱり出口に向かおうとする不死川さん
ちょっ………ここには無惨が…!!!
「まって不死川さん!!私なんかいいか、早く逃げ……！」
「私の妻になにか用ですか？」
「ッ………」
私の手を握っている不死川さんの腕を見るからに凄い力で握り返す腕…
この身震いするような声…
無惨……
「……………あぁ？私の妻だァ？てめぇ何様のつもりだ、こらぁ」
腕を掴まれてるにも関わらず無惨を睨みつけてそう言う不死川さん
……気づいてないの？
「何様も何もこの人の夫ですよ、あなたの人違いではないですかねぇ？」
鬼とは思えない綺麗な笑顔で言い放つ無惨
今気づいた
こいつ鬼の気配を薄くしている
「人違いなわけねぇだろぉ、さっさとその手ぇ離せ……怪我したくねぇならなぁ」
さらに睨みを聞かせて言う不死川さん
絶対雑魚級の鬼としか見てないじゃん
怪我させるまえに貴方が怪我しちゃうからね？
つか死ぬよね？
さすがに不死川さんと私だけじゃ勝てないよ？
「ま、待って不死川さん!!私は大丈夫だから屋敷に帰ってて？私もそのうち帰るからさ」
できるだけ笑顔でそういうが、不死川さんの表情は変わらず
「鬼に連れ去られた奴が何言ってやがんだ馬鹿やろぉ…いいから帰るぞ」
と、腕をさらに引っ張る始末
………どうすりゃいいんだ
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←妖が20匹
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月10日 14時) (
レス) @page22 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年8月26日 18時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - イメ画上手ですね。 (2020年6月28日 8時) (レス) id: 053924f0e5 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん！ - 無惨様怖っ、更新頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2020年6月21日 19時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ナタデココさん» 誤字すみません至急なおしますm(_ _)mご指摘ありがとうございました！ (2020年6月11日 21時) (レス) id: 94fcd95241 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：爆音小僧 | 作成日時：2020年6月1日 21時
