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まさかの青キジ襲来に、私は物凄く警戒していた。

 ぶっちゃけ、青キジじゃなかろうと自分以外乗ってなかった船に別の人間が居たら警戒する。
 
「ちょっとちょっと、そんな警戒しないでよ。オニーサン悲しくなるじゃない」

 お兄さん……?えっと、確か青キジって2年前でも47歳よね?マルコ達は家族だから、お兄さんって言えるけど……。

 え、ちょっと流石に他人をお兄さんって呼ぶの無理じゃない?私より歳が下であれば言えるけどさ。

 結構、烏滸(おこ)がましくない?

「その歳でオニーサンは無理だろ、みたいなのを顔に出すのも止めなさい」
「警戒してる人に対してそんな配慮出来ません」
「取り敢えず、まぁ……アレよアレ。」

 そう言いながら青キジは、どっこらせと腰を下ろしたかと思うと、あっという間に寝転がっていた。

 いや、自由過ぎん?人の船で、そんな盛大に(くつろ)がないで欲しい。

「寝てれば、明日には着くでしょ」
「いや、居座るな。さっさと出てけ」

 おっと、つい本音が出てしまった。

 まあ、相手が海軍本部の最大戦力の一人だからって遠慮する事はない。それに海賊旗を掲げてない一般人に手を出す程、野蛮では無い筈だ。

「手厳しいなァ…俺、泣いちゃいそう」
「いや知らんし。今日中に島に着く手伝いをしてくれるならまだしも、何もせず勝手に居座ってる輩に優しくする義理はない」

 間違ってない。絶対、私は間違った事言ってないと思うんだけれど……あれ、なんか青キジ固まった。なんだ、どうした。

「お嬢ちゃん……それは、ド正論だわ。そりゃあ優しくする義理はねェわな。」
「わ、分かってくれた様で何より……?」

 うんうん、と頷いて何か納得している青キジ
 
「よし、じゃあチャリで送りますか」
「いや何でだよ!船はどうすんだよ!!」

 思わず、ビシッと突っ込んでしまった。

「……あー、チャリで曳航(えいこう)する?」
「いや、船をどうやってチャリで引くの……」

 重量的に無理がある気がすると思ったのは私だけじゃ無いと思う。

「大丈夫、オニーサンに任せなさいな。」

 こんなダラけきった正義の海軍に任せられねェ……、と出かけたが我慢した私、凄く偉いから褒めて欲しい。

「不安でしかない……船壊したら許さないから」
「大丈夫大丈夫。まぁ、見てなさいって」

 そう言いながら青キジは、海面に手を入れた。

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設定タグ:白ひげ海賊団 , 救済 , ONEPIECE   
作品ジャンル:アニメ
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です!頑張ってください! (5月1日 0時) (レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ@テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ@テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・!前作(前編)も読ませていただいていました!応援してます!! (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鴨頭草 | 作成日時:2022年9月24日 13時

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