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「こ、こ、これは！冒険譚のプロットなんだよ！！」
半分マスクで顔が隠れてるのに、顔面が赤くなっているのが見えるデュース。
「プロットって、もっとこう起承転結をまとめるやつでしょ。これじゃポエム……」
「うるせェな！じゃあ、アンタならどう書くんだよ！！」
余計な事を言ったが故に、唐突にプロットを言ってみろと言われる始末。私、プロット考えた事ないんだよなぁ……。
物語とか書きたいなって思ったら、その時に一気に書いて、どんどん内容が膨れ上がる。
それで、最終的に滅茶苦茶長くなるパターンで、起承転結考えるの苦手な人。
「『風任せのオレが足を運ぶは、え立つ大樹と地表からシャボンが沸き立つ島』とか、かなぁ……？」
と、言ってみせれば、一瞬だけ静かになる。いや、もう笑いたければ早く笑ってくれ。駄目出しも然り。
「なんか、それっぽいな！」
「冒険譚らしいですね」
「デューの旦那、この人にプロット考えてもらえばいいんだぜい」
まさかの絶賛の嵐。デュースは何かメモしている……？
ちょっと待て。それまさか私が言ったのメモしてない？
え、やだ。恥ずかしいからやめれ。
「……あ、あのさ！」
思わず、大きな声を出してしまった。その声にその場にいた全員が私の方を見る。
「て、手当てしないなら帰る…よ？」
そう言って、火傷した掌をバッと出して見せる。
恐らく、みんな忘れていたのだろう。あ…、と小さな声を出した。
まさか、全員当初の目的を忘れていたなんて驚きだ。
そうして、ピース・オブ・スパディル号の医務室兼デュースの自室に来た。
本棚には医療の本と誰かの書いた冒険譚。それから、色々な資料が入っていた。冒険譚を書く時の資料なのか、次に向かう島への資料なのかは分からない。
もう一つの棚には、薬品が所狭しと置いてある。どうやらこちらは薬品棚になっているようだ。この薬品が沢山置いてある感じが、小さな町の病院という言葉がしっくりする。
「悪かったな。手当てするから来いって言ったのに、後回しになっちまって」
「だから、自分でやるって言ったのに」
そう言ってやれば、デュースは苦虫を噛み潰したような声を出した。
それでもデュースは手当てをする手は止めず、テキパキと治療して、包帯を巻いてあっという間に終わった。
「おお、凄い綺麗……！」
私は関心しながら、デュースに手当てされた手を眺めていた。
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です！頑張ってください！ (5月1日 0時) (
レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ＠テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ＠テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・！前作(前編)も読ませていただいていました！応援してます！！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴨頭草 | 作成日時：2022年9月24日 13時
