彼氏とラーメン食べに行ったら有名カップルになりました。え、なんで？【時透無一郎】

耐えるのほ最高26秒まで。 ページ3

『時透くん...』






『スープの香ばしい匂いがする...これはっ！』


『もう着くよ！！』






時透「目の前にあるね」








あったわ





でもまぁそりゃ人気なわけで



『並んでる...』




時透「うん、並ぶよ」





『やだやだ』






集中力と忍耐力がない私にこんな、こんな...





並べるわけないだろぉ？((前世は柱でした。







時透「じゃあ帰ろっか」




『いやだ』





時透「わがまま言わないの」





『りょ』







こうして、長い戦いが始まる







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




並び始めて26秒後。






『暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇』






時透「ゲシュタルト崩壊するからやめて」







時透くんはさっきからスマホ触ってるし






わたし充電ないんだよ








『え、構ってくれてもよくない？』







時透「...」





もう...


彼女よりスマホかよ




なんちゅう彼氏じゃ







『ふんっ』







私は拗ねて前を向いた







時透「拗ねないでよ」





ｷﾞｭｯ









きましたバックハグ








『だって、構ってくれないじゃんか』








そういうと時透くんは後ろからスマホの画面を見せてくる








時透「みて、Aの顔を加工してたんだよ」








『...』









え









『なんで鼻毛生えてるの？』








時透「生やした」









『なんで禿げてんの？』









時透「元々でしょ？」









私は回された腕をそのまま掴んで





背負い投げぇ♡しようとした






『くそっ！女みたいな面しやがって！力だけ強いクソジジイめ！！』








時透「誰が女みたいって？」








そう言って後ろから私の頬っぺをぎゅっと掴む







『いひゃい、はなひぇ、ころしゅじょ』
(痛い、離せ、殺○ぞ)






時透「お口が悪いね？」









この2人は2人の世界に入っているので、他の人の目線なんか気にもしない。




とある人は


「え、仲いい、うらやま」
「え、よすぎ、彼氏欲しい」
「美男美女すぎ、最高」




とある人は

「リア充去ね」
「嫉妬はよくないぞ、非リア。俺もじゃあ！！！！！」
「俺だってあんな可愛い彼女、い、いるし...いたし...前世で...」








すみません、私たち2人は周りが見えないんです。

周りが見えない2人→←1枚のチラシ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す