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すばるが華さんをこれからもずっと
忘れないこと
愛し続けること
それはちゃんと受け入れられた。
すばるの最愛の人だから、
そこはわたしもちゃんと理解した。
『愛してる、』
すばるはわたしによくそう言うようになった。
いつか、理由を聞いた時があった。
そしたらすばるはこう言ったんだ。
『いつでも、自分の大切な人を失っても悔いが残らないように、思った時に思ったことを言いたい。
...ま、大切な人が居なくなるのは一回で十分やけどな笑』
1度、大切な人を失う怖さ、を知ってるからこその
すばるの言動。
素敵だと思った、
みんなそんなに素直になれない。
愛してる以前に
好きもありがとうもごめんねも言えない人がいる。
それなのに
すばるは本当に素晴らしい人だと心からそう思った。
「あ、それ」
『あ、また触ってた?』
「ふふ、うん。会いたいの?」
『ちゃう、たぶん癖になってんねんな、』
「そっか、」
今じゃ、笑って微笑ましくその仕草を見ることが出来る。
これっぽっちも胸なんか痛くない。
すばるがその左手の薬指を触る仕草をすることで
きっと、自分わ落ち着かせているんだろうな、って
気づいたから。
だから、わたしはつらくない。
また、わたしとあなたで新しい物語を作っていこう。
わたしは一生いなくならないよ。
あなたが嫌って言っても離れないんだから。
だから、わたしを一生愛してよね。
ずっと、ずっと、。
貴方の左手の薬指 (赤) END
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作者名:ふぅりん | 作成日時:2018年9月29日 19時