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『俺は、Aにずっと笑っててほしいねん。』
「...なにも、ないよ」
『あるやろ、』
わたしの言葉を遮るようにすばるはそう言う。
「ないよ、すばるに不満なんて。
なさすぎて、不安になるくらい、不満なんてない。」
『じゃあ、なんでなん？避けてるやん、俺のこと。』
違うよ、すばるなせいなんかじゃない。
わたしが、
「わたしが悪いの。」
『え？』
「勝手にわたしが、嫌になって、苦しくなってるだけなの。すばるは何も悪くない。」
華さんにどうしても嫉妬心が出てしまう、
すばるに何も罪はない。
『意味わからんて、』
「...華さん、」
『華？』
「すばるが、華さんの話をしたり、華さんのことを思ったり、それだけで、わたしは勝手に悲しくなってた。」
『え？』
もう、いいじゃない。
わたしだって、十分我慢してきた。
ずっと、すばるがする華さんの話に耳を傾けて、
会いたいと、崩れそうになったすばるを支えて
ずっと、我慢してきたじゃない。
だから、今だけは、
わたしの勝手なわがままな話に耳を傾けてね。
「今日の、...今日の歌だって、本当は華さんを想ったものなんでしょう？」
『ちがうて、』
「なにが違うの？すばるは華さんを考えてるときにしか、あんなに優しい目をしない。
あの時の、歌ってるすばるの目は、優しかった、華さんのことしか頭になかったんでしょ？」
あぁ、言葉が止まらない。
すばるの顔はとても傷ついた顔をしていた。
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作者名：ふぅりん | 作成日時：2018年9月29日 19時
