その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ3)

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〇闇の印ページ3

それはもう興奮冷めやらない程の盛り上がりで例外なく私もドラコも試合の感想を述べあった

『やっぱり学校で見てるのとは比べ物にならないね！』

ド｢ワールドカップの決勝なんだから当たり前だろ｣

『コレットも大喜びだったよ、ありがとう』

大はしゃぎして疲れたようでソファで寝ているコレットの様子をﾁﾗｯと見る

ド｢父上がこの姿を見たら卒倒しそうだな｣

『ﾌﾌｯ、間違いないわ。ずっと両親が私の傍にいられなかったからコレットはもう1人の親みたいな存在なの』

理解できないという顔をするドラコ

一般的にはドラコの考えの方が普通なので特に気にはしない

『…ねえ、何だか外が騒がしくない？』

ド｢そうだな。外のヤツらもお祭り気分なんだろ｣

ルシウスさんは先程から姿が見えず外の様子を知る術はない

『私様子見てくる！』

ド｢は！？1人で勝手に動くな、僕も行く！｣

だだっ広いテントから出ると想像とはかけ離れた光景に思わず固まる

ル｢ドラコ！今すぐお嬢さんを連れて会場から離れなさい！｣

テントのすぐ側まで来ていたルシウスの声により2人はﾊｯとして目を合わせた

ド｢な、何が起こってるんだ？！！｣

『ちょｯ、落ち着いて！！ルシウスさんの言う通りとにかくここを離れよう！私コレットを連れてくる！』

状況が飲み込めず慌てる彼の腕を掴み他の観客たちの波に乗り何とか炎に包まれることはなかった

『ドラコ、あれ…』

いまだ横で落ち着かない様子のドラコの裾を掴み空を指さす

ド｢ｯ、闇の印｣

『お母様、大丈夫かな』

しばらくしてから魔法省の人達により場は収められてなんとも言えない気持ちのまま会場を後にした