瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ24)

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また助けて貰っちゃった

私はグリフィンドールなのに彼はそんなことを気にしないかのように接してくれる

ル｢君は本当に危なっかしいんだな。次は気をつけなさい。｣

初めて会った時と同じセリフに恥ずかしくなりｶｯと顔が熱くなる

『は、はぃ』

ル｢寮まで送ろうか？｣

『いえ、大丈夫です。私はグリフィンドールですし…』

ル｢そうか｣

途中までは同じ道で今日のクディッチのことや学校生活のことを話して別れた

シ｢ボルベール！！｣

『シリウス、』

前から全速力で向かってくるシリウスが見えて名前を呼ぶが、先程の上級生達の言葉を思い出し後ずさる

シ｢お前何もされてないか？！｣

肩を思いっきし捕まれ逃げられない

『な、なんでここに』

シ｢エバンズ達から聞いた！それでそいつらは｣

辺りをキョロキョロ怖い顔で見渡すシリウス

『私は大丈夫だよ、ルシウス先輩が助けてくれたから』

シ｢は？｣

"ルシウス"という言葉にﾋﾟｸｯと片眉が釣り上がる

シ｢ルシウスって、あのマルフォイのか？スリザリンの？｣

『そうだけど、彼とっても優しいのよ？』

スリザリンを嫌うシリウスの顔はどんどん不機嫌になっていく

シ｢……まぁお前が無事なら良かった。でも、マルフォイには近づくな｣

『え』

シリウスの真剣な目にＮＯと言うことは出来なかった

寮に戻りながら何を言われたのか根掘り葉掘り聞かれた

シ｢女ってのはこえーな。｣

『やっぱり、私近くにいない方が、いい？』

返答が怖くて少し声が震える

シ｢は？なんでそうなるんだよ。んな事思ってたらここに来ねーだろ｣

『た、確かに』

シ｢名前も知らねぇキャーキャーうるせぇ奴らよりお前といた方が気が楽だしな｣

『それって、』

ミ｢Aー！｣

『ミーシア』

リリ｢すごく心配したのよ！？｣

『リリー、私は大丈夫だよ心配させてごめん』

談話室に着くと心配してくれていた3人が駆け寄ってくる

シリウスはﾁﾗｯとこっちを見ると男子部屋へと登って行った