瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ23)

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・心配〇ページ23

試合が終わって寮に帰る途中、私の後ろにいた人達に呼び止められた

｢貴方ボルベールよね？ちょっと話があるんだけど｣

よく見てみれば恐らく上級生のよう

リリ｢話ならここで聞くわ｣

｢貴方に用はない。｣

睨むようにこちらを向き着いてくるように言われる

ミ｢無理に行くことないよ｣

ラ｢あれ絶対Aに嫉妬してるよ｣

『嫉妬？んーでもほんとにただ用事があるだけかもしれないし行ってくるよ。先に寮に戻ってて』

リリ｢そう？気をつけてね｣

『うん、わかってるよ』

人気のないところに着くと振り向いて目が合う

2人だけだと思っていたけど後ろからもぞろぞろと女の人達が来る

中にはスリザリンのローブを来た人も

『それでお話は』

｢貴方、彼の何なの？｣

『え、』

｢さっきのガッツポーズ、あれは私たちにしてくれてたのよ。勘違いにも程があるわ。彼女面なんてしちゃって｣

｢シリウス君はあなたみたいな子供っぽい子なんて興味無いわよ｣

一気に言葉責めをされて困惑してしまう

『別に彼女面してた訳じゃ』

シリウスはただの…友達だもの……

｢そうやってかわい子ぶってシリウス君に媚び売ってるわけ？｣

｢いっつも彼の近くをうろちょろして迷惑なのよ｣

そんなにつもりじゃないのに、仲良くするのはダメなの？

｢"彼に近づかないで"｣

一際圧の効いた声で蔑むように言われ涙が出そうになる

ル｢下級生に対して随分な物言いだな。1人に対して複数で責め立てるとは恥ずかしくないのか？｣

『！』

｢は？別に関係な……い…で……｣

静かな声だが威圧のあるような声

上級生の振り向いた先にはきっちりと制服を着こなしたルシウスの姿があった

ル｢女性が先程のような言葉を使うのは好ましくないな｣

周りを一瞥してそう言うと青い顔をして上級生達は去っていってしまった

突然のことに固まってしまう

『ぁ、助けて下さりありがとう、ございます』