瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ22)

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チームメイトからクアッフルをパスされゴールまで一直線に飛ぶ

自分で決めなきゃつまんねぇからな

試合は練習よりも何倍も興奮する

何度目かのゴールを決めた時ふとボルベールの声が聞こえた気がした

こんなうるせぇ観客席の中から聞こえるわけないと思いながらもグリフィンドールの応援席に目を向ける

夢｢シリウスー！！頑張れー！｣

！！

試合をしながらボルベールを探していると他の奴らより身長が小さいヤツを見つけた

｢シリウス！｣

『！』

｢ぼーっとしてたらブラッジャーに当たるぞ！｣

『ｯ悪ぃ！』

またパスが来て同じようにゴールを決める

今度は迷うことなくグリフィンドールの応援席にさりげなく近づく

夢｢ナイスー！｣

ボルベールに分かるよう手を挙げてガッツポーズをすればあいつも同じように笑いながら胸の前でガッツポーズをする

それがなんだか嬉しくて俄然やる気が出た

押せ押せ状態のままジェームズが見事スニッチを捕まえて試合は終了

・

＜選手待機所＞

ジェ｢君すごい活躍だったな！｣

『お前こそよくスニッチ見つけたな』

ジェ｢そりゃハッフルパフに負ける訳にはいかないからね、それよりシリウス｣

肩をｶﾞｯと組みニヤニヤしだすジェームズ

『なんだよ』

ジェ｢随分見せつけてくれるじゃないか｣

『は？』

ジェ｢とぼけるなよ。ボルベールと目を合わせてガッツポーズしてたじゃないか｣

『！！』

あの時はテンションが上がっていて気にしていなかったが他にもたくさん見てる奴がいるのを忘れてた

『別にそういう訳じゃねぇよ』

ジェ｢またまた～｣

熱いね～なんて言いながらキャプテンの方へ行くジェームズにシリウスが睨めば

ジェ｢そんなに怒るなよ！｣

と言いながら逃げていった