瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:40 hit、合計:206,229 hit

・☆ ページ11

さっきから同じようなことばっか言いやがって

やっぱり女ってのはめんどくせぇ

｢私は3年だから何かわからないことがあったらすぐに言ってちょうだい｣ﾆｺﾆｺ

｢ほんと顔整ってる～｣

こいつら良く飽きもしないでべらべら喋れるな

ジェ｢それでさ───｣

横にいるジェームズはずっと列車で見た女の話ばっかでつまんねぇし……

ふと斜め前に座るボルベールへ目を向ける

夢｢そうなんだ｣

ジェ｢あぁ！なんと言っても──｣

にこにこしながら親友であるジェームズの話に耳を向けている

他の女が俺に媚びてくるのにもムカつくがなんであのボルベールがこっちを全く見ないだけで自分はこんなにイライラしてるんだ

｢シリウスくん？｣

｢どうしたの？｣

『……』

＜夕食が終わり寮へ移動＞

ジェ｢おお！シリウス、同じ部屋でよかったな！｣

『そうだな』

リ｢あれ、君たちは同じボートに乗った子達だよね｣

『ん？…あぁ、さっきぶりだな』

リ｢改めて自己紹介するよ。僕はリーマス・ルーピン。よろしく｣

ピ｢ピ、ピーター・…ペティグリュー……です。よ、よろしくね｣

ジェ｢まさか同室だとは運命のようだ！僕はジェームズ・ポッターさ！｣

『シリウス・ブラック』

先にジェームズと部屋で話していると見知った顔が2人

ボート乗り場ではファミリーネームを名乗らなかった

今俺がブラック家の人間と知ってこいつらはどう変わるか…

リ｢初めて会った時から思ってたけどやっぱり女の子にすごい人気だったね｣

『……は？』

ピ｢せ、席は遠かったけど、お、女の子達に話しかけられてるとこ見てたから｣

ジェームズ同様予想の斜め上を行く言葉に思考が停止する

『媚び…売らないのか？』

リ・ピ｢え？？｣

『ぁ、いや、なんでもない。あれはもううんざりだ。女なんて俺は嫌いだ』

ジェ｢ったく、一度はそんなこと言ってみたいよ｣

リ｢さすがは色男だね｣

『だぁぁそうじゃねぇ！』