続き ページ39
「とりあえず話が聞きたいんやけど、ええか？」
トントンが話しかけるがゾムは少女に顔を埋めたまま動かないし、少女は少女で人形のように動かなくなってしまった。
どうしようかと考えあぐねていると、インカムから
「お前ら、どうなったんや！？」
と言うロボロの叫び声が聞こえた。
「…済まない、ロボロ先生。報告するのを忘れていた。侵入者は無事確保した。もう大丈夫だ。」
「…それなら良かったわ。何者かによって今カメラが機能してへんからマジで心配したわ。」
「カメラ動いてないんや…。今医療班って誰がおったっけ？」
「誰か怪我したん！？」
「俺らが怪我した訳では無いが…。」
「…医療班は大体が戦争の方に向かってたはずやし、俺らが一応応急処置とかぐらいはできるから。
…俺もそこ行くわ。カメラの復旧作業膠着状態で息詰まっとったし。」
「わかった。待っとくわ。」
「ゾムさん、ロボロにその子の腕のとこ止血してもらおうと思うからちょっとだけ離してもらってもええ？」
「…いやや。」
やっと帰ってきた言葉に少し安心するものの声が震えている事から泣いているのかもしれない、とトントンは思った。恐らく、この少女はゾムと何かしらの関係がある事もわかったが、何の関係があるのかは定かではなく、無言が場を支配する。
静寂を破ったのはロボロが入ってきた音だった。
「来たで…ってゾム、何やっとんの？」
すると、突然ゾムが顔を上げてロボロの方に少女を差し出す。
「みっ、見てやロボロ！！ちぃたんやで！ちぃたん！！」
差し出された少女は何をする訳でもなくされるがままであるが、少女を見たロボロは持っていた救急箱が落ちた事にも気付かず、驚いた顔で少女を見つめた。
「ちぃたん…やんな…。」
確認するように顔や頭を撫でるロボロに構うこと無く少女はいつまでも無表情である。
「…とりあえずロボロさん、処置して貰ってもええですかね？」
その言葉にハッとしたのかロボロは少女の体を隅から隅まで見るように眺める。
「何か、犯罪臭がすんのは俺だけか？」
「いや、俺もそう思うわ。」
「うっさいねん！！ちぃたん、どこ痛い？どこ怪我したん？言うてみ？」
ガクガクと揺すられながら尋ねられる少女は少し残像が見える気もする。
「…やめたれ…。酔いそうや…。」
グルッぺンが頭を抱えながら言うと、ロボロは
「でも、ちぃたんが！！」
と真剣な表情で叫んだ。
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ムッチャまっちゃ - 天才ですか？天才なんですか？simaさんのお話すごく面白いです！ (2022年8月28日 12時) (
レス) id: 41cf5c918b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» 大丈夫です！僕もナマケモノなんで！！ (2022年8月21日 20時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 紲那さん» なるほど！！私ナマケモノ更新ですけど大丈夫すかね、、頑張っては見ます、、 (2022年8月21日 12時) (レス) id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» simaさん、コメントありがとうございます！募集企画っていうのは簡単に言うと、参加者を募集して合作する……みたいな企画です！めちゃくちゃ簡潔で申し訳ない…。企画できるように頑張ります！ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 募集企画すぐ飛んでいきやす！募集企画の意味分かんないけど((ﾎﾞｿｯ あの、、募集企画ってどんなものか教えてください、、でもどれにしろ絶対飛びに行きます！！！！ (2022年8月17日 20時) (レス) @page25 id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
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