【wrwrd】アルバイトに来る高校生を「がんばえ！がんばえ！」って応援していたら渾名が幼女になっていた件について【syp】【完結済感謝】

【番外編】if ページ48

※死ネタ注意


無機質な白いベッドに横たわるA先輩。所々には痛々しく包帯が巻かれていて、心電図を表している機械は弱々しくピッピっとなっている。その近くに置いてあるオレンジ色のガーベラは花が好きだったA先輩を想って買ってきたものなんですよ？

「…何で…何で、俺を庇ったんすか？先輩。」

固く閉じられた目は開きそうになくて、医者に言われた言葉を嫌でも思い出す。

〈もったとしても今夜が山でしょう。〉

そんな事言わないで欲しかった。これから先も隣で笑ってくれているとそう信じていたのに。

「何で…。」

その言葉しか出てこなくてピクリとも動かないA先輩の手をさらにぎゅっと握りしめた。

この世界は残酷で何も出来ない間にどんどん時間が過ぎていく。

「A先輩…分かりますか？俺、A先輩が居ないと生きていけないんすよ。…ねぇ。」

何度問いかけても答えは帰ってこなくて静寂が包み込む。どうしたらいいか分からなくて1度病室の外に出て、フラフラと病院内を歩いた。

再び病室に戻ってきた時、何故かは分からないが自分がメスを持っている事に気付いて、そして分かったんだ。

「A先輩が居ない世界で生きていくなんて…俺には無理だったみたいですわ。」

もし、A先輩が死んでしまうのであれば…もうこの世界に意味は無い。俺は自分の首筋にメスを当てた。

もし、来世でも逢えるなら…その時はまた一緒に居てくれますか？










心音の止まったぴーという音がして医師が昨日搬送されてきた如月Aの病室に急いで向かうと、既に真っ直ぐになってしまっている心電図と赤く染ったベッドそして、手を繋いでいる男女の遺体があったそうだ。






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文字数の関係でめちゃくちゃ書きたいことを省いた肝試しの話のifです。

何がなにか分からなかったらすみません。

雰囲気です()

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