20年目の両片想い 降谷零 安室透

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降谷零side


プチッ

ツーツーツー


｢あいつっ！！！！｣

ミシッ


｢ふ、降谷さん？！？！ススマホにヒビが、、｣

｢、、ああ、少しイラついててな｣

｢、、羽根さんとのお電話、聞こえてきましたが、、、｣

｢、、、、聞こえていた通りだ。風見、今日までにやることはあと何件ある｣

｢あと3件ほどです。夕方には終わるかと、、｣

｢わかった。今すぐ終わらせてくる。もしAが登庁してきたら連絡をくれ｣

｢わかりました｣




プルルプルル


一応何回かAに電話をかける。が、Aはでない。


｢ちっ｣

舌打ちをせずにはいられなかった。だいたい今回は僕だけに非はないはずだ。Aも悪い。自身のじゃないにしろストーカーがいる時点で危ないだろう。Aはもっと自覚して危機感を持つべきだ


Aは武術もできるし頭もキレる。確実にそのストーカーより強い

だが

(もし、何かあったら__)


ストーカーをするほどの低脳のやつだ。間違いなくAに目をつけ言い寄るだろう


(少しでも僕以外の男に触れられて欲しくない)


考えただけでも腹立たしいしその男を許せない

ただの嫉妬だ。それも自分勝手な



プルルプルルプルルプルル


とりあえずAに電話をかけ続けながら今日中に終わらせなくてはならない案件を片付けていく




｢、、コナンくんもいたな｣

ふと、余裕のない頭で先程の電話のことを思い出す

(コナンくんは気付いただろうな。素直に言えなかった僕の本当の気持ちを)


頭がキレる彼のことだ。すぐ気付いただろう。できることならAを止めて欲しいが、あの様子じゃイラついてすぐ毛利探偵事務所からは去るはず



｢、、、早く片付けて合コンの場所を突き止めてやる｣

昨日Aを合コンに誘った友達は調べ上げた。その子がストーカー被害にあっている子だろう

その友達に直接連絡をとったほうが手っ取り早い




(今は昼、合コンは早くても19時からだな)

チラッとスマホの時間を確認して作業を進める



プルルプルルプルルプルルプルルプルル


いまだに出ない電話にイラつきつつも冷静を保つ。Aのこととなるとどうにも余裕を保てない



プルルプルルプチッ___
おかけになった電話番号は__



あの女、電源を切ったな








｢、、覚えてろよ｣


合コンが終わったら説教だ

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