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玲於 side




ーパンッッッ!ー




男の膝から血飛沫が上がり、男が開いた口から耳を劈くような絶叫が漏れる。


なんだ、まだ叫べんじゃん。と思っているとふっ、と隣で直人さんが笑みを漏らした。



「あいつ…馬鹿じゃね?」


男をみるその目が、面白そうに細められる。

『っすね、』

落胆するような雰囲気の室内。

口元に笑みを貼り付ける男達の姿は、きっと、痛みに悶え苦しんでる男の目には写っていない。

「当たったか…残念だな、」

どくどくと血を零す膝を見ながら、広さんが眉を下げる。

「少し執着心が足りないんじゃないか?友達と同じくらい苦しい思いをしたのに、死ななかったお前の執着心はそんなもんじゃないだろ?」

痙攣し始めた男の手から静かに拳銃をとり、シリンダーを回すと、再び拳銃を握らせる広さん。

「確率は下がった。次が本番だ。」

声を出すことも出来なくなった男が、再び僅かに首を揺らした。

「安心しろ。これが外れたら、後でちゃんと全部手当してやる。」

そう言って男の手首をとると、握られた拳銃を男のこめかみに誘う。

男の霞んだ瞳が、嫌だと告げていた。

その瞳を見つめ、

「…女もシャブも金も望むだけやるよ。お前の強い執着心への報酬だ。」

広さんが呟くように吐いた言葉に、男の目に僅かに光が宿った。


…ほんと、馬鹿すぎんじゃねーの、こいつ。




「生きたいなら、賭けろ」


男の指が、確かな意思を持ってトリガーに触れる。

男が、トリガーに力を込めた瞬間、

男を見つめていた広さんが、静かに嗤った。



ーパンッッッ!ー



脳天を自分で撃ち抜いた男の頭が、床に落ちる音が鈍く響く。


静寂が訪れる室内。


静かに立ち上がった広さんは、男の手に握られた拳銃を引き抜く。

「大事なのは執着心じゃなくて、貪欲さだ」

ぽつりと呟いた広さんが、息絶えた男を見下ろし、その体に銃口を向ける。

「クスリと女しか頭にないこいつには、伝わらなかったな」

そう言ってゆっくりとトリガーに手をかけると、


銃声が6つ、室内に響いた。





「全部に入ってんだよ、馬鹿が。」




狂気を宿した瞳で、蜂の巣になった男を見下ろし、広さんは、静かに吐き捨てた。









ほんと、世の中、馬鹿ばっかで困る。



馬鹿は馬鹿らしく、せいぜい、地獄でシャブ啜っとけって感じだよな。

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やぁ(プロフ) - こんばんは。はじめまして!この作品が大好きで何度も読ませて頂いております。9のパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願い致します! (4月8日 23時) (レス) id: afb0f19d33 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - こんばんは🌃いつも楽しく見させて頂いています。9のパスワードを差し支えなければ教えて頂けないでしょうか? (1月3日 21時) (レス) id: 9ba221d380 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - はじめまして。この作品が大好きで何回も読ませていただいております!もし、差し支えなければ9のパスワード教えていただかないでしょうか? (12月16日 16時) (レス) id: 8ef99b4bc6 (このIDを非表示/違反報告)
博子(プロフ) - 続きが読みたいので、パスワードを是非教えて下さい! (9月17日 7時) (レス) id: dc8dec8862 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 初めまして。最近この作品と出会って一気に読ませていただきました。続きはもう読めないのでしょうか? (7月14日 10時) (レス) id: 222fa2acf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jiu. | 作成日時:2019年6月2日 20時

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