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『終了〜〜〜〜！！！！！！！ 』
結論から言えば、Aの結果はなかなかの好成績だった。 施設での戦闘訓練の恩恵かカウントダウンの無い開始合図にも迅速に飛び出し、良い位置取りが出来たこともあり10分間で63Ptも勝ち取ったのだ。
心残りがあるとすれば巨大ギミックとの戦闘を回避したことだろうか。あんな大掛かりなシュミレーターはなかなかない。第一、あんな大きな敵を見て高揚しないわけがない。今の力量をはかる為にも挑むメリットは大いにあった。
だがアクアマリンの靱性は強いとは言えない。
1Ptや2Ptの仮想敵では幸運にも割れることなく倒せたが巨大敵だとそうはいかないだろう。謎も多く宝石という価値あるものが関わる体質のため、こんな不特定多数の人間の前で粉々にでもなれば危険が伴う。施設に逆戻りなどAにとっては最悪のシナリオだ。
人事は尽くした。いや石事か。
あとは天命を待つのみである。
手を払い開始地点へと歩くAの目に飛び込んできたのは、片腕を真っ赤に腫らして倒れている少年の姿だった。野次馬に囲まれているが生きてはいるようだ。
個性の使いすぎか、巨大ギミックにやられでもしたのか。ぴくぴくと痙攣する彼が余りにも痛々しくて目をそらす。同情はするが生憎と他者の回復など出来もしないから邪魔にならないようにするだけだ。
前にテレビで見たヒーロー、リカバリーガールにブチュ〜っとされて回復していく彼を横目に見てAは会場を後にした。
一週間後、Aの元に雄英からの書簡が届いた。
自分に割り当てられたベットのみが置かれた簡素な部屋で正座して封を開ける。中には紙がいくつかとホログラムが入っていた。床に置くとホログラムは自動的に起動する。
『私が投影された！！！！！！！！！！』
突然のNO.1ヒーローの突然の大音量に肩を揺らす。体が軋むからちょっとやめて欲しい。
『えー、結輝少年、いや少女か？まぁここでは少年としておくよ。君には特別推薦枠として一般入学試験をうけてもらったね。お疲れ様でした！！！！』
｢ありがとうございます。｣
オールマイトには伝わらないが軽く頭を下げる。
『早速結果を発表しよう。
敵Pt63！救助Pt12！合計75Pt！！！
合格だ！！！！！！！！！！！！！！』
｢………ありがとうございます。｣
結輝Aは、ヒーローへの第一歩を踏み出した。
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
