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｢今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった｣
(先生3人って多くないかな？大掛かりな訓練とか？)
相澤先生の一言に首を傾げる。この前の戦闘訓練よりも規模が大きいのか。凄いぞ雄英、と心の中で称賛する。
｢ハーイ！何するんですか？｣
との瀬呂の質問に先生はRESCUEのプレートを掲げて答えた。災害水難なんでもござれ、ということは専用の施設でもあるということだろうか。凄いぞ雄英(2回目)。
コスチュームの着用は各自の判断、と指示されたがAの制服は伸縮性が良く、ロープもあるため一通り着用することにした。
｢ほんとキレッキレだよな結輝のコスチューム！生脚とか寒くねぇ？｣
｢いや上半身裸の切島に言われたくない…俺寒さ感じないし｣
トップス着る？と脱ぐ真似をするとミチミチなるわ！とツッこまれてしまった。女子と比べても細身の体型のAの制服は鍛えられた切島にはキツすぎるだろう。
峰田からの脱がないの？とでも言いたげな目線は無視しておいた。残念ながら鉱物なので触ってもカチカチである。
バスの座席は轟の隣だった。戦闘訓練の日以来一言も話していないため、これを機に仲良く…と意気込んでいたがバスの発車早々窓枠に肘をついて寝てしまっていた。頬にかかるサラサラの髪、時折動くまつ毛が長い。透明感のある肌にふっくらとして、しかし男らしさも兼ね備えた唇が映える。
(紛うことなきイケメン…)
ジロジロ見すぎ落ち着け心の中のキモオタ、と自制して前へ向き直す。バスが止まるまでまだ時間はかかりそうだ。
ついた先はまるで某テーマパークのような場所だった。ウソの災害や事故ルームと紹介されたそこにはスペースヒーロー13号が待っていた。始める前にお小言を1つ2つ、3つ、4つ…と13号先生が話し出す。
｢以上、ご清聴ありがとうございました！｣
先生はペコリ、とお辞儀をし拍手に包まれる。
その力は人を傷つけるためにあるのではない、という言葉を胸に留めておかねばと思う。この救助訓練でどんな時にも冷静に、不安定にならないよう立ち回ることを身につけようと改めて気合を入れた。
と、
その時。
｢一かたまりになって動くな！｣
ズズ…と空間が歪む。
｢動くなあれは、｣
｢敵だ！！！｣
黒いモヤから湧き出る人の姿を見て、
それは、まるで
｢黒点……｣
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
