18話 ページ20
冨岡side__________
3年程前、突然Aが行方不明になった。
いつも強くなるために自分に厳しく鍛錬していた。
誰よりも正義感が強かった。
「俺は体が弱い分、人一倍努力しなきゃなんだ」
それがあいつの口癖だった。
十分すぎる程にあいつは強かった。
行方不明になってから幾度と探したが、刀さえ見つからなかった。
まさか、鬼になっていたとは…。
あいつが望んで鬼になるはずがない。
ただ、人であった頃の記憶は無いようだった。
1番苦しいのはA自身だろう。
俺はあいつを殺さなければいけない。
Aside__________
夢を見た。
刀を振り上げる練習を誰かと一緒にした。
誰かと一緒におにぎりを食べた。
俺には誰だかわからないが、
懐かしさを感じた。
目が覚めると、目の前には童磨がいたため、
Aは飛び起きた。
童磨「あっはははは、そんなに驚くなよ。
その構え、まるで鬼狩りじゃないか」
そういって、手を叩いて笑っている。
Aも自分の瞬時にとった体勢に驚いた。
手には刀が握られていた。
無意識だった。
Aはハッとして刀を仕舞った。
童磨「夢でも見てたの?」
「…少し」
童磨「可哀想なやつ。心底同情するよ。
こんなに楽しいのにさ。」
「何が言いたい…」
童磨「いや、何でもないよ。忘れてくれ〜」
そう言って、一瞬にしてどこかへ消えた。
それと同時に、琵琶の音が鳴り、気づくと景色が変わった。
目の前には女性の姿をした無惨様の後ろ姿と、こちらを見ている5人の鬼がいた。
Aはすぐに跪き頭を下げた。
他の鬼は無惨様と気づくのに時間が掛かったようだ。
無惨「頭を垂れて蹲え 平伏せよ」
その言葉で他の鬼は頭を下げた。
焦って言い訳をする鬼がいた。
無惨様は明らかに機嫌が悪い。
ここに集められた鬼はみんな下弦らしい。
無惨様は下弦の鬼の思考を読んでいる。
俺の思考も読めるのか…?
無惨「A」
突然、名前を呼ばれ顔を上げると下弦の鬼たちの注目の的となった。
無惨「その刀でお前が殺せ」
すると先ほど、思考を読まれていた下弦の陸を吊るし上げた。
下陸「お許しくださいませ!鬼舞辻様!」
Aは刀を握ったが、動きを止めた。
なんだこの感覚…
さっきの夢のような…
この刀を握ると胸騒ぎがしてくる。
大切な何かを忘れて………
無惨「どうした、私の言う事が聞けないか」
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください! (2022年9月26日 20時) (レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:招き猫 | 作成日時:2019年12月23日 2時