13話 ページ15
無限城に戻ってきてからどのくらい経っただろうか。
無惨様は毎日毎日俺を喰う。
最初は痛かった。
でも、もう慣れた。
腕や脚を喰われても、すぐに生えてくるようになった。
無惨様の血のおかげだ。
俺を喰うことで、無惨様も日光を克服できるならいくらでも喰われても良い。
童磨「やぁやぁ、A殿!」
「何か用ですか?」
Aは童磨があの時来たことで、生きている。
しかし、Aにとって生きているか否かはどうでも良かった。
童磨「まだあの時の事を根に持ってるのかい?」
あの時、童磨が来なければ、藤の花の毒を打たれ、死ぬほど苦しい思いをしなくて済んだ。
「あの注射だけはごめんだ。」
すると童磨はAに肩を組むように近づき、
童磨「藤の花の毒でも死なないなんて凄いではないか!俺はAを尊敬するよ」
「思ってもない事を口にするな」
童磨は笑った。
童磨「いいではないか。時に嘘を付くことも必要だ」
「君はいつも全てが嘘だろ」
童磨「酷いこと言うなぁ〜俺だって本当の事を言うときあるぜ______
俺もお前を喰いたい」
Aは一瞬にして童磨から離れた。
童磨「ハハハッ、Aもすばしっこくなったな!」
「鳴女」
ベベンッ______
Aが鳴女と呼ぶと、その場からAは消えた。
童磨「あ〜あ行ってしまった。琵琶の君!俺もAの所に飛ばしてよ!」
ベベンッ______
と琵琶の音がなり、童磨もそこからいなくなったが、Aの所には飛ばされなかった。
Aはある一室で壁に凭れ掛かり、自分の日輪刀を眺めていた。
もう人間だったころの事はどうでもいい。
この刀で鬼を切ることは二度とない。
そう思っているが、Aは日輪刀を常に身に付けていた。
ベベンッ______
静寂な空間に乾いた琵琶の音が鳴り響くと、
無惨様が現れた。
無惨「下弦の伍の所へ行け」
「はい」
無惨「必ず戻って来い。そして私にその身を渡せ」
「はい」
ベベンッ______
辺りは森だ。
人の霊気も多い。
鬼もいる。
人の霊気は鬼殺隊だ。
Aは木に登り、鬼殺隊の多い方へ向かった。
妙だ…
鬼殺隊同士で殺りあっている。
Aは蜘蛛の糸で操られていることに気がついた。
Aは素手で鬼殺隊の首を切り、
そこらにいた鬼殺隊を喰い殺した。
?「君、誰?僕たち家族の邪魔しないでね」
「君が下弦の伍?」
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください! (2022年9月26日 20時) (レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:招き猫 | 作成日時:2019年12月23日 2時