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今日の実技授業、朝言っていた通りAがいた。
Aがいる、というだけで何故か意気込んでしまう。
かっこいいところを見せたい、という気持ちが湧き上がった。理由はわからない。
そして授業が順調に進んでいった頃。
瀬呂が怪我をしていた。
「いって〜…」
「大丈夫!?待ってね、治癒するから」
すぐさまAが駆け寄り、治癒を施す。
…何故か心にモヤがかかったような気分になった。
「…?」
Aは言われた仕事をしているんだ。
なんで俺はその姿を見て…
パキパキッ
「…」
「と、轟くん!氷!!」
「…あ」
緑谷に言われて気がつくと、俺は地面を凍らせ始めていた。
何だこれ。完全に無意識だ。
結局授業が終わっても正体不明のモヤはかかったままで、俺は何とも言えない気持ちになっていた。
「轟くん!お疲れー!」
Aがぱたぱたと駆けてくる。
「いやーすごいねヒーロー科の授業!
個性かっこよくて羨ましいなー!」
「…そうか」
すると太陽のような笑顔でAがこう言った。
「轟くん、すごいかっこよかったよ!」
その一言でモヤは晴れ、晴れ間が広がっていく。
こんなに感情がころころ変わる事に理由があるのは、もう少し後に知ることになる。
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みすと(プロフ) - 外園南さん» そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます!! 新しいやつは現在進行形で頑張ってるので気長に待っていただけると嬉しいです( ´ ▽ ` )ノ (2018年5月17日 8時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
外園南 - 新しい話も読みたいです! (2018年5月16日 20時) (レス) id: 35bda0983c (このIDを非表示/違反報告)
外園南 - とても面白かったです!夢主ちゃんの淡い恋心にとても共感しました! (2018年5月16日 20時) (レス) id: 35bda0983c (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 鈴木美妃さん» ありがとうございます、頑張りますね!ヾ(●´∇`●)ノ (2018年5月14日 17時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - みすとさん» はい。新作楽しみに待ってます。 (2018年5月14日 17時) (レス) id: 20aecf2dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすと | 作成日時:2018年5月5日 12時