黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ6)

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夢主side

『記憶の旅…ねぇ』

自分の予想だとまぁ、ノズの幼少期だろうね

彼が真実を知ったのがそこだったらしいし……

ま、自分もそれを現実で見たわけじゃないから本当かどうかも分からないんだけども……

『(……まぁ、それは一旦おいといて)』

自分はMIST SHADOWに目線を移す

『(あそこの彼、ラントくんと言ったかな…どうも幼なじみだった彼に似てしょうがない…)』

記憶の片隅に残ったまだ自分が普通の人間だった頃(・・・・・・・・・)に仲良くしていた幼なじみの面影が彼にはある

父さんと母さんが自分の身を案じてあの後すぐに別の街に引っ越したから彼には会えなくなってしまったけど……元気にしてるかな

でもまぁ、事情を知るノズとチアキの所に来れて良かった

あのことを知ってるのは彼らだけだからね

気が楽だよ、うん

そう思ってると突然ノズの周りに青い何かが出現し、青い猫が出した風を浴びるとノズの変身はとけた

それと同時にウォッチがノズの手から外れる

ﾉｰｽﾞ｢ッ……オレは一体、どうしちまったんだ｣

ﾗﾝﾄ｢キミはおそらく、何者かに強制変身させられたんだ｣

ﾉｰｽﾞ｢なんだと！｣

ﾗﾝﾄ｢ノーズ…キミには全てを知った上で我々に協力してもらいたい｣

すると下の方で笑い声が聞こえた、あれはチアキだな

ﾌﾌﾞｷ｢あの人さっきの……｣

ﾒﾗ｢蛇山チアキ…学園マフィアでは、ノーズの付き人のような存在だと思っていたが…｣

ﾁｱｷ｢それはちょっと違うかな…これ本来、僕のだから。返してもらう感じで｣

チアキは外れたウォッチを自身の左腕にはめる

『(あ、なんか巻き込まれそうな気がする…)』

そう思った瞬間にチアキがウォッチを自分に向かって投げた

それはもちろん自分のである

『チアキ、人に向かって固いもの投げないでくれる？』

ウォッチを取り左腕にはめながらそういう

ﾁｱｷ｢あはは、ごめんごめん｣

『全然謝る気ないじゃん』

そして立ち上がり自分とチアキがウォッチ所有者であることに驚いている彼らを見下ろす

『あぁ、そうだ…ついでに自己紹介でもしましょうかね』

自分は跳び箱の上に立ちフードをとった

今回はマスクしてないから顔が全部見えるけど…まぁいいや

『初めまして、自分が学園マフィアの第2のトップ……名を“幻呈(げんてい) A”。これからよろしくね〜』

そう言ってメダルをセットした