黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ3)

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ﾉｰｽﾞ｢ほう、よく見ると裏切り者のメラくんもいるようだなぁ……金に困って今度はコイツらに雇われたのかな？｣

売られた喧嘩は買う主義の雷堂も今回ばかりは黙っている

ﾉｰｽﾞ｢で？生徒会長が何の用だ…まさかオレらの新しいトップをわざわざ確認しに来た訳ではないだろう｣

ﾗﾝﾄ｢単刀直入に言おう、君たち学園マフィアに私の味方になってもらいたい｣

ﾉｰｽﾞ｢……は？｣

『何言ってんだコイツ……』ﾎﾞｿｯ

一瞬呆気にとられた三又義だったが、突然笑いだした

ﾉｰｽﾞ｢お前はオレに関する予備知識もなしにここに来たのか？オレは誰にも跪かない…オレが従うのはオレのみだ｣

三又義は自身に親指を向けながら言う

ﾗﾝﾄ｢弱肉強食｣

ﾉｰｽﾞ｢何？｣

ﾗﾝﾄ｢弱い者は強い者に従う…それが自然の摂理だ｣

ﾉｰｽﾞ｢ほう？オマエがオレより強いとでも言いたいのか？｣

そういうと三又義は跳び箱から飛び降り、霧隠の前に立つ

ﾉｰｽﾞ｢では、試してみるか｣

下にいたメンバーやジンペイたちは壁スレスレまで近ずき、霧隠たちが戦いやすいように空間を作る

黒いフードの人物は未だ跳び箱から降りる気配はしないが三又義に声をかけた

『ノズ、オマエが直々にやらなくてもいいんじゃないか？』

ﾉｰｽﾞ｢これはオレへの明らかな挑戦状だ、オレが相手をするのが普通だろう。それとも、オマエがやりたかったか？｣

『いやぁ、めんどくさいことはしたくないから』ﾍﾗﾘ

黒いフードの人物はそう言いながら自分の太腿に、頬杖をついた

その声は男性にしては高く、女性にしては低い

まさに、中性的と言える声をしていた

その声に少し反応した霧隠だったが、すぐに三又義の方を向く

ﾗﾝﾄ｢さぁ、始めよう｣

ﾉｰｽﾞ｢いきますよ…ハッ！｣

三又義は一瞬で霧隠の元に飛ぶ

ﾒﾗ｢早ェ！｣

ｼﾞﾝﾍﾟｲ｢！｣

ﾌﾌﾞｷ｢ラント先輩！｣

三又義の素早い連続パンチを最低限の動きで避ける霧隠

すると突然三又義がにやりと笑い、その正体を確かめようと霧隠が後ろを向いた瞬間

後ろからも三又義の拳が繰り出され、霧隠はそれに殴られた

ﾗﾝﾄ｢何！？｣

そして、三又義の高速パンチが連続で出される

しかしそれを全てよけた霧隠は三又義の腹に膝蹴りを叩き込んだ

ﾉｰｽﾞ｢やるじゃないか！ならば、これはどうだ？｣

三又義が腕を交差し体が水色に光ると三又義は3人に増えた