黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ11)

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ﾁｱｷ｢だれもが僕を怪物でも見るかのように見た｣

ｼﾞﾝﾍﾟｲ｢どういうことだ？｣

ﾗﾝﾄ｢話してくれないか。君に…いや、君らに何が起こったのか｣

会長さんは私の方も見ながら言った

ﾁｱｷ｢…ノーズとA以外、誰にも言わなかったけど…君になら話してもいいかもね｣

そしてチアキは私たちの身に何が起こったのかを話し始めた

ﾁｱｷ｢僕とAは小学生の頃から仲間たちとバンド活動をやっていた

毎日ストリートで弾いて、いつかはプロデビューみたいな夢追いかけたっしょ

だけどある日僕らにとんでもないことが起こった｣

あの日のことは……よく覚えている

ﾁｱｷ｢僕達は宇宙人にｶﾝｷﾝされ、色んな薬を打たれた

身体中が痛み、何が特別な薬を打たれたことで体に変化が怒っていることを感じていた

僕は仲間を助けようとUFOの中を必死に探し回った

そしてやっと探し当てることが出来た

だけどA以外のみんなは…

仲間たちの変わり果てた姿に僕の胸は張り裂けそうだった

他の生物と融合した不気味な合成獣(キメラ)にされてしまったんだ｣

ﾁｱｷ｢僕は必死に逃げた

捕まったら、自分も仲間のような姿にされてしまうと思った

追い詰められた僕は…

僕は死を覚悟した

あんなふうにされるぐらいだったら死んだ方がマシだと思ったんだ｣

ﾁｱｷ｢しかし、僕に植え付けられた蛇の遺伝子のせいで死ねなかった

あの日から僕はノーズにくっついて行動するようになったっしょ

僕とノーズはお互いに無い部分を補って生きていくようになった

なんかノーズといると自然な自分でいられた

自分が普通に戻っていくのを感じていた

だけど、ダメだった……

僕の体に残った傷跡は僕を普通の生活に戻してくれなかったんだ

知らない人に怖がられるのは我慢できたけど……親ですら、僕を恐れた

僕はまじ孤独だったっしょ｣

ﾉｽﾞ｢そんな時だ、Ｙ学園の案内を見たのは

そこには書かれていた。小社会として子供たちの自由を尊重すると

そこはオレとチアキにとって、親から離れて暮らすことが出来て今の人間関係をリセットできる場所だった

だからオレたちは死にものぐるいでＹ学園の入学試験に挑んだんだ｣

ﾁｱｷ｢ついにノーズはスポーツ基準で、僕は音楽、すなわち芸能基準でＹ学園への入学を決めた｣

ﾉｽﾞ｢しかし、元々歪んでいた俺たちにまともなダチなど出来なかった

だからオレたちはこんなやり方で人を従わせて来たんだ｣