黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ1)

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愛と青春とオレ達の仁義なき戦いページ1

ＮＯside

Ｙ学園生徒会長である霧隠ラントから風紀委員会による弾圧に対抗する手段として学園マフィアと接触したいと言われたYSPクラブのメンバー

今は学園マフィアの根城である“social CLUB”に向かう途中である

｢そういえば、貴様らは知ってるか？｣

ふと、霧隠ラントがジンペイ達に問う

｢何をだ？｣

｢学園マフィアに2人目のトップが誕生した、という噂のことだ｣

｢2人目のトップ！？そんなこと全然知らなかった…｣

声を上げたマタロウの他にも突然学園マフィアのトップに関わる重大な情報を言葉にした霧隠にYSPクラブのメンバーは驚きを隠せない

｢知らないのも無理はない。その2人目のトップは突如として現れたらしいからな｣

霧隠によるとその噂は本当らしく黒のオーバーなパーカーを着た小柄な生徒だった、と学園マフィアのメンバーが話しているのをたまたま聞いたらしい

｢フードを被って黒いマスクをしていたから顔は殆ど見えなかったらしいがな｣

その言葉にコマは震えがある

｢そんな怪しい人が沢山いるところに僕たちは向かってるんですよね？少し怖くなってきた……｣

｢大体は威勢張ってるだけの雑魚だから安心しろ｣

｢メラくんが言うと説得力あるね……｣

マタロウは苦笑しながらそう呟いた

｢これが体育倉庫……デカっ！｣

｢確かに規模が大きい学校とは思ってたけどここまでとは…｣

ジンペイとコマは思わず驚きの声をあげる

ジンペイたちの目の前には本来中に入ってあるハズの体育用品が外に放置された普通の学校の体育館程の体育倉庫があった

正面扉の上にはスプレーで“Social CLUB”と書かれている

｢しかしここには体育道具なんて置かれちゃいない……

ここは、権力と欲望の渦巻く支配者の宮殿だ｣

雷堂は目の前の倉庫を睨むようにして見つめながらそう言った

倉庫外側につけられた階段を上り中に入るとそこにはまさにクラブと言える空間が拡がっていた

｢うわっ、うるさ！｣

｢学校にこんなところが！｣

ジンペイ達がたっている連絡通路の下ではマフィア達が踊っている

｢へーいいんじゃない？なんかこう踊りたくなってくるわね｣

｢でも、なんか…悪いことしてそうな人たちがいっぱいいるよー……｣

すると下のステージでラップバトルが始まった

｢おーかっこいいー！｣

｢今、UFOと言ったか？｣

雷堂は言葉を発さず、ただそれを見ていた