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ゆっくりと自我が失われていくのを感じていた。
抗おうとするも、逃がさまいと追いかけてくる漆黒の闇。
「コロス…、皆、コロス……」
地に落ちていた双剣を広い、炎を纏わせる。
先ほどまで細身の剣だったものは、怪しく曲がるサーベルへと姿を変えていた。
2本のサーベルを纏うのは、漆黒の夜の炎。
＊＊＊
【No side】
Aは何の意思もなく、そのサーベルを振り回す。
さすがのDにも、微小の焦りが見えた。
「っ…まさかここまでとは…！
貴方の力を甘く見ていたようですね…っ……くっ！」
鋭いサーベルは、迷うことなくDの心臓を狙う。
憎しみに染まり、自我がほぼない状態であるA。
Dは、自制心がなくし、ガードが弱まった状態のAの身体を乗っ取ろうとしていた。
しかし彼女が自制心を失ったその姿は、飢えた獣の如し。近づこうにもそれを許しはしない。
「私ガ…コロス……皆、コロス…」
「幻覚で創られた私では、太刀打ちできそうにないですね…。
外の世界のカスどもを一掃してから戻ってくるのが得策か…」
この幻覚世界にいるDは、言わずもがな幻覚で創られたDである。
当然本物のDと比べると力や能力は劣っている。
幻覚世界の外にいるツナや炎真たちを先に片づけてから、本来の力でAに挑むことが効率が良いと考えたD。
「では、貴方との勝負はお預けということにしておきますよ。ヌフフ…」
幻覚世界から抜け出そうとしたその瞬間、Aは猛スピードでDへとサーベルを振りかざした。
その剣先は迷うことなくDの右脇腹を狙い、鮮血が舞う。
「ぐうっ……！！このっ、小娘がァ！！！」
ついにDは怒り狂い、Aへと本気の殺意を向けた。
彼は傷口を抑えながら、Aの右頬に蹴りを入れたのだ。
「がはっ…！！」
血を吐きながら吹き飛ばされるAを睨みつけながら、幻覚世界を抜け出そうと試みるDだが、夜の炎を纏ったAのスピードは異常なのである。
遠くに吹き飛ばされたと思ったら、Dの背後へと姿を現した。
口から血を流し、右頬は赤く腫れている。痛々しいのに、Aが浮かべる怪しい笑みにしか目がいかない。
"狂人"
読んで字のごとく、狂っている。
ゆらゆらと歩き、サーベルを握った瞬間、猛スピードで駆けてくるA。
Dは自分自身に失望していた。
長年身体を乗り換えて生きてきた人間が、たかが14歳の少女に脅威を感じているのだ。
それでも彼は、それを感じさせまいと薄ら笑いを浮かべ続けた。
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愛鞠_あいまり_(プロフ) - なっちゃんさん» いや、どっちぃー！！(ガーン)なるほど。そういうことですか！納得しました！いえいえ、ただ単に気になっただけですのでお気になさらず。あと様付けもやめてくださると(((( (2020年3月25日 0時) (
レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 愛鞠_あいまり_さん» そんなに前から……。感激です涙が止まりません！（泣いてない）実は宇宙の炎、外からの衝撃には強いのですが、内から来るものには効かないのです…。（病気、けが、呪いなどなど）愛鞠様のおかげで設定を見直すいい機会ができました！有難うございます(^^)/ (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0a80c5c44f (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - 4年前から愛読しております。こんなに経ってるのに初コメですみません。ふと気になったのがありまして、宇宙の炎が無効化なら呪いを無効化できないのかなって思ってしまいましたww (2020年3月21日 20時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ありがとうございます(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年1月13日 23時) (レス) id: f011f41edf (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - りんさん» 時間ができたときは書いていきますね！はあっ…そのようなお気遣いまで！りん様もお体ご自愛下さい(^^)/ (2020年1月13日 23時) (レス) id: 0a80c5c44f (このIDを非表示/違反報告)
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