星屑が40あまり9つ ページ4
Aはハッとし耳を澄ます。
──たまに通りかかるケーキ屋さん
──ショーウィンドウに飾ってある
──宝石みたいなタルト。
また、スクリーンが切り替わった。
〈本日の古典魔法の勉強はここまで。
明日までに今日の勉強に登場した魔法倫理学における言語哲学の教本を50ページ予習しておくこと。
では、次の魔法薬学の勉強の時間まで1時間自習にします〉
〈はい、お母様〉
〈お母様は少し用事があるから、また1時間後にね〉
リドルの母親は部屋を出ていった。
Aはつまらなさそうにスクリーンを見た。
そしたらまた、声が聞こえてくる
──分刻みで詰め込まれる
──ありとあらゆるの学問。
──出来なければできるまで延長される学習時間。
──でも、これがボクの
──”普通”だった。
またもやスクリーンが切り替わる。
すると、今度はノックが聞こえた。
すると、リドルが窓を開ければ幼い頃のチェーニャとトレイが出てきた。
Aは”おや”と少し面白そうに眺める。
3人はとても楽しそうに遊ぶ風景を楽しそうに眺めるA。
──トレイとチェーニャと遊ぶのは
──すごく楽しかった
──知らないこと、やったことない遊び
──2人はたくさん教えてくれた。
クロッケー、鬼ごっこなど少年らしい遊びをしている映像が流れた。
こんな子供らしいところもあったんだなとAは感心する。
──それから1日1時間だけの自習時間は
──毎日 お母様に内緒で
──部屋を抜け出した
チェーニャたちは驚いた。
リドルがいちごタルトを食べたことがなかった事に
〈うん。お母様が身体に毒だからだめだって。〉
〈そりゃ食べ過ぎは良くないかもしれないけど……。〉
トレイはそういうと自分の家はケーキ屋らしく食べに来たらどうだと誘った。
1切れだけでいいからと。
──真っ白なお皿に乗った、
真っ赤なタルト
──ボクにとってはどんな宝石より
──キラキラ輝いて見えた。
美味しそうに食べるそのいちごタルトはAもヨダレを垂らしそうなほど美味しそうに見えた。
Aは今度シルキーにお願いしようかなと考えた。
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ハル - 「星屑が60あまり2つ」の話がグリムのとこ見にアンパンになってますよ！作品好きです！これからも更新頑張ってください！ (2022年3月4日 7時) (
レス) @page16 id: 43d8360e57 (このIDを非表示/違反報告)
エル - 面白いです‼これからも、頑張ってください (2022年1月28日 20時) (レス) @page3 id: c5e23189c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年1月28日 19時
