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星のカケラが6つ ページ8

『クロ、ここはシルキーに任せて僕は外に散歩しに行こうと思うんだけど。』

「あ、ボクも行こ〜、じゃあねユウ」



Aとクロは屋敷を出た。




『さて、どこから見て回ろうかな…
この世界は面白いもので溢れてるからね…』



その時だった。



「おや、お主は…」




逆さから誰かが降ってきた。



『わっ!びっくりした…』

「いきなり現れないでくれるかな…」

「いつもいい反応をしてくれるな。
はじめましてと言うべきか久しぶりと言うべきかどっちだと思うか?」


意地悪そうに笑う顔に少しムッとしたA。


『知らないです。僕たちあったんですか?』

「やはり覚えてないのか…
いや、なんでもないワシはリリア・ヴァンジュールじゃ

ディアソムニアの3年じゃよ」

『リリア…か…
僕は…』



Aが名前を言おうとした時リリアによって遮られた。


「知っておるぞ、何せお主はこの世界では有名人じゃまぁ名だけだがな
A・プレアデスじゃろ?」



Aはよく分からなかった。

”有名人”

Aには思い当たる節がひとつも無かった。

ずっと家にひきこもっていたのに何故名前が世界中にでまわっているのか不思議でしょうがなかった。




『そうですね。
だけど…』



その時、頭に冷たいものが落ちた。



「おや、」



雨だ。
雨が突然降り出したのだ。



『すみません。今日はこの辺でお暇します
また明日リリアさん。』

「あぁ、またな…」




そしてAは颯爽と去っていった。




「やはり忘れられとるか…
……無理もないか」




リリアは懐かしむような少し悲しいような表情をしていたのはAは知らない。

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ユノン - 続きが気になる (2022年9月20日 16時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ういろー。 | 作成日時:2022年9月19日 18時

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