2話「太宰治」 ページ3
「籠井！太宰は見つかったか！？あの莫迦め！」
「いたよ国木田君！また人に迷惑かけてるよ…太宰さん！早く来てください！」
「おー国木田君もご苦労様」
赤髪の女性は籠井Aというのだろうか。溺れていた男性に早く来いと呼びかけている…
ってそれより！
この人は一体何なんだ！？入水をしていたというし助けたのに怒られるし！？
すると男性は僕に向かって
「そうだ。私は君に迷惑をかけてしまったようだ。これは此方の落ち度。何かお詫びをしようじゃないか」
お詫びか…そうだな…今の僕には……
ぐぎゅるううーーー
「…」
「…」
ヤバいお腹空きすぎて倒れそう
「…クスッ空腹かい？」
うぅ！ちょっと恥かしい！///
「じ、実はここ数日何も食べてなくて…『ぎゅるううーー』……」
「…」ぐぎゅるるーー
こ。この人もお腹空いてるのか。汗
「私もだ。ちなみに財布は流れた」
はぁ！？お礼は！？
「えぇ！？助けたお礼にご馳走っていう流れじゃないですか！？えぇ！？」
「…？」キョトン
「「？」じゃねぇ！！」
あぁ僕は…どうすればいいんだろう…ここで野垂死んで…
「！そうだ！…Aちゃーん！少しいい？」
男性は向こう岸にいる籠井に大きな声で呼びかけた。籠井は何か？っとじっとこちらを見ている。
「(あちらの女性は私の後輩なのだ。彼女に奢ってもらおう)」
「へ？こ、後輩なのに…いいんですか？」
「(じゃぁ国木田君でいいや)」
「ここにいる彼は空腹で倒れそうみたいだ！ご飯を奢ってあげようじゃないか！」
「はい！？私の財布でですか！？嫌ですよ！国木田君払って頂戴！」
金髪の男性…国木田は僕の隣にいる男性に向かって怒鳴りっぱなしである。籠井の言葉など耳に届いてない。
「お前のせいで俺の計画はつぶれている！！この自〇マニアが！！」
「国木田君いいのかい！？では国木田君の奢りだね！少年何が食べたい？」
男性は怒声を無視して僕に話しかけた。
「聞いてるのか太宰！！！」
「〜♪」
「…はぁ…あの…」
僕が今食べたいもの…
「茶漬け…茶漬けが食べたいです」
「…はっはっは！！餓死寸前の少年が茶漬けを所望か！アハハ！」
そんなに笑うことないだろう！茶漬けが好きなんだ！！
「いいだろう……君の名前を聞いたなかった。名前は？」
「中島…敦です」
「敦君か！きたまえ敦君！国木田君に30杯ぐらい奢ってもらおう！」
「はぁ！？俺の金で太っ腹になるな太宰！」
…
「太宰…貴方の名ですか？」
「そう。太宰…太宰治だ」
ラッキーアイテム
お好み焼き
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラ
芥川龍之介
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ソルトン@カレー殿下(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2017年11月21日 19時) (
レス) id: b84945081e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^キャラ崩壊、最高でした^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月20日 22時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソルトン@カレー殿下 | 作成日時：2017年11月14日 21時
