推しはいつでも推し。2 byこたつむり ページ12
センラさんは、なんで離れんの。と言いながら寄ってくる。
傍から見れば横歩きでホームを移動している変な奴とイケメン、と言うところだろう。
いくら移動しても諦める気配のないセンラさんに諦め、止まる。
一号車くらい移動してしまったので、先程いた場所に戻る。
もれなくセンラさんも着いて来た。
「どうしたんですか」
「僕、実はAくんの事が「電車が来ます」好きやねん!」
着いてきた意味を訊くと、なぜか意気込み、何か言う。
「好き」という言葉の前にアナウンスが入り、綺麗に聞こえなくなっていたが、おれのことが好きなのは分かった。
でもそれはこないだの居酒屋でも聞いたし……。
「前お酒に酔ってたときも好きって言ってました」
「違う、そうやないねん……」
呆れながら返すと、消沈してしゃがんでしまう。
ふと蛍光板に目を移すと、人身事故が起こり、遅れると映る。
それも、予想は一時間ほどだという。
いくらなんでも遅すぎるだろ。
「Aくん、お茶と水、どっちがええ?」
「……じゃあ水で」
一時間立つのも疲れるし、人の通りにくい所なので、壁にもたれかかり、しゃがむ。
そして、スマホをいじって会社の電話番号を探す。
普段使わないので埋もれている番号を探すのがとても面倒。
センラさんは自販機で2種類買ってきてくれたのか、こてん、と首を傾げて聞いてくる。
推しはいつでも推しなんだな。
つづく……?
バレンタイン企画のお知らせ 時林檎。→←推しはいつでも推し。 byこたつむり
2人がお気に入り
「歌い手」関連の作品
イケメンが苦手で歌い手に疎い僕が人気歌い手のあの人から好かれてるって何事です...
私、姫じゃないんですけど!?【VOISING】【めろんぱーかー】
【歌い手】養護施設のせんせいをやってまーす!!Part3
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月夜(プロフ) - 依吹さん» 了解です (2021年4月23日 22時) (レス) id: 257f10f00d (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - いっぱいになりました。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - 時林檎。さん» 急にどうしたんですか。筋トレにでもハマりました? (2021年4月22日 23時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
時林檎。 - 依吹さん» 筋肉は裏切らない (2021年4月22日 17時) (レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - 時林檎。さん» ほんとですか! ありがとうございます。ほんとごめんなさい (2021年4月19日 22時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ