CITRUS TIARA☆7

黒髪紫耀ちゃん ページ37

▽You side



“A〜！明日遊ばない？”

“………絶対嫌！！！”



紫耀の思惑はもう分かっている。


ついこの間グループメールに

“黒髪にしてきたよ〜ん”

という知らせがやってきた。


写真もまだ見てないし分からないけど

評判はかなりいいらしい。


そんな中誘ってきやがったあいつ。

私が黒髪好きなのを知っててやってきた電話。


絶対嫌、なんて照れ隠し。

本当は見たくてしゃーない。


それを紫耀は分かってるから

電話から笑い声が聞こえてくるわけだ。



“明日の10時に集合な！タピオカ飲み行こ！”

“あんたどこ行くねん”

“ん？原宿”

“バカなの！？原宿なんてすぐバレるで！”

“大丈夫大丈夫。もしバレてもA守るから”



………ダメだ、まだ黒髪の紫耀を見てないのに

めちゃめちゃドキッとしたよ今。

ほんと、アホなのにこういうとこしっかりしてる。




・





A「………はよ」


紫耀「あっ、Aきた！おはよ！」


A「声でかいわ！……はよ見せろ」


紫耀「ははっ、ほんと素直じゃないなぁ」




キャップを被ってた紫耀は

スッとそれを外した。


…………やべぇ、めちゃめちゃ似合ってんじゃん。


なんてちゃんと言えない私は




A「まっ、ええん、ちゃう？」


紫耀「タジタジ〜

なっ、A似合ってる？カッコイイ？」


A「言わせたいだけやろ」


紫耀「いいじゃん別に。

ほーら、紫耀、かっこええよって言って！」


A「紫耀かっこええよ………

だあー！恥ずかし、言わすなボケ！アホ！」


紫耀「出た〜アホ！

ちゃんと聞けたやった〜！」


A「………素直やなくてごめんな」


紫耀「いいの！

Aはツンデレが一番似合ってる！

まぁもっとデレデレしてくれてもいいけどさー？

あっ、どっか行きたいとこある？」


A「………じゃあ、」







“3,2,1……ｶｼｬ”



紫耀「はっはっ、Aがプリクラって」


A「悪かった？」


紫耀「全然。ただAがプリクラって」




さっきからゲラゲラわろてて

まともに写真を撮れてないコイツ。

さすが平日。そこまでの人はいないから

プリクラコーナーもするりと抜けられた。




A「………すっげぇ、顔ちゃうやんこれ」


紫耀「やば！なんやこれ」


A「紫耀目デカすぎやろ」


紫耀「いやいやAも」


A「……現代の文明ってすごいな」



.

続きます(・ω・)ゞ
ストの紅一点書きたい。

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